
まっつ
@mattus_123
2025年7月16日

ポトスライムの舟
津村記久子
読み終わった
積読の山が崩れた時に目が合った気がして読み始めた。芥川賞受賞作の「ポトスライムの舟」と「12月の窓際」の2作収録。結果としてどちらも私に必要な作品だったので、本にも"縁"というものは存在するのかもな〜とスピってしまった。
ポトスライムの舟は、主人公のナガセが自分の年収と世界一周旅行の旅費がほぼ同額だと気づくところから話がスタートする。話の舞台が彼女の職場から船の上にシフトしていくのかと思いきや…良い意味で期待を裏切られた作品。
12月の窓際は、人によっては読むのに覚悟がいる作品。最終的には前向きに話が閉じるけれど、職場でのパワーハラスメント被害の真っ只中にいる人、もしくはその傷が深いところで燻り続けている人はかなり負荷がかかる作品なので要注意。