
ryoya
@ryoya0707
2025年7月17日

ここは安心安全な場所
植本一子
094
西村佳哲さんのワークショップに参加したくなった。10年前くらい、高校生の時に「自分の仕事をつくる」を知り合いのNPOのおじさんがおすすめして、貸してくれた。面白そうな本だと思ったけど、読み始めるほどの興味が多分湧かなくて、読まないままに、高校を卒業するときに返してしまった。
どんな場所でも「判断」されてしまうこと。むしろ判断されたいと思っている。この人は優秀だ、面白い、仕事を頼みたい。でも同時に自分が相手を素晴らしい人だと感じたとき、見透かされてしまう気がして、判断されるのが怖くなる。そして距離を置いてしまう。そういうことがよくある。
自分が誰かの役に立つこと、誰かにとって大切な存在であること。そこでは自分が常に自分の価値を測っている。そして、往々にしてその価値は低く見積もっている気がする。
人が好きだけど、なかなか自分が好きになれない。人の前にいるときに、一時的に演じている自分自身は前向きで、明るくて、いいなと思うけど。それは本当に一面でしかなくて、実はもっと面白いんだよって、わかってほしいと思ってる。でも、誰になら分かってもらえるのか、自分以前に他者のことも信じられていないのかもしれない。
最寄駅前の居酒屋に1人で入ったとき、隣に座っていた夫婦と仲良くなった。旦那さんがおれの話を聞いて「君は本当に優しい」と言ってくれたとき、すごく嬉しかった。ただそれだけのことを、ずっと求めていたような気がする。
自分は父親に、優しいねって褒められたことはない。大体「甘い」と言われてきたし、褒められるとしたら「お父さんの子だから」と言われてきた。自分の努力や優しさを誉めてもらった記憶は、残念ながら一度もない。父親とは仲がいいし、信頼している。感謝することの方がはるかに多いけれど、もう少し違う関わり方もしてみたかったな、とは思う。
