
ときしぐ
@tokisig
2025年7月17日

源氏物語(2)
アーサー・ウェイリー,
森山恵,
毬矢まりえ,
紫式部
読み始めた
借りてきた
読書メモ
感想
【澪標】
アカシのレディに赤子が産まれる。
そのことをゲンジが直接ムラサキに告げるシーン。
p22〜23
「あんなところにいたせいで…」
とゲンジはムラサキを宥めようとするが、アカシのレディの歌や演奏の素晴らしさなどうっとりとしながら褒める続ける。
一方でそれを聞きながらムラサキは、その間自分がどんなに辛い思いをしていたかと思わずにはいられなかった。
激しい嫉妬や怒りに震えるムラサキを、なんとも魅力的と思うゲンジ。
この時代の人でも相手に嫉妬してほしいと思うのかー!とちょっとイラッとしつつも現代人と近い感情を見つけて親近感を感じたシーン。
ムラサキが1番源氏物語で好きな登場人物なので、ムラサキを傷付けるようなことをして、ゲンジに対してなんて酷い男と思う。
しかし、噂を耳にするより前に自分の口から赤子のことを告げようとしたり、他のシーンに置いても一人一人に尽くそうとする姿勢は誠実そのものだと思うし、周りもそれを分かっているから憎めない人なんだろうなとも思った。
それにしても惚れっぽすぎるし、他の女の人のことを考えすぎである(こんなにも一章の間で女の人の名前が出てきて会いに行ってることにびっくりしてる)
