
読書猫
@bookcat
2025年7月17日

ウエストウイング (朝日文庫)
津村記久子
読み終わった
(本文抜粋)
“夢はなくていい。ときどきおいしいお茶が飲めてお菓子が食べられればそれで満足だけど、それすらも叶わなくさせる力が、一見平坦な生活の中に潜んでいるのかと思う。ときどき微かに、生きていることがいやになる。もっといろいろとしておけばよかったのかしら、とも考える。”
“「おいしいですね、グァナバナナ」
「そうですね、グァバとバナナだそうですよ」
「そうなんですか」
「メニューにそう載ってました。グァババナナだと言いにくいからグァナバナナ」”
”初めて、自分はこのままいつまでもこうやって、飽きもせずに、白い紙に鉛筆を走らせ続けることができるのだろうかと疑った。心に別のものを入り込ませないまま。
ビルで出会い、見かけたさまざまな人々が、ヒロシの中を通っていくような気がした。“

