さとう "傷を愛せるか 増補新版" 2025年7月17日

さとう
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@satoshio
2025年7月17日
傷を愛せるか 増補新版
知り合いの読書メーターを見て気になって購入。 今朝4時半に目が覚めて、朝焼け見ながらベランダで読み始めた。言葉がすーっと入ってきて、すぐ読み終わっちゃいそうだったけど、この本は言葉をこぼすことがないよう大切に読まなければと思って、一日かけてじっくりと読んだ。 「何もできなくても」を読みながら、私はよく「見守っているからね」と声掛けたり、「やり遂げたいから見守ってて」とお願いしたりしているなぁ〜と思いながらいた。 心に留めておきたい言葉がたくさんあって、定期的に読み返したい。もっと早くにこの本に出会いたかったとも思ったけど、今だからこそこんなに心にきたのかな?とも思っている。 心にしみた言葉がたくさんあったから、今回はコメントで残す。
傷を愛せるか 増補新版
さとう
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@satoshio
○手をこまねいていたほうがましなのに、わざわざ危険な領域にまで手を伸ばしたことがあるのは、なにもしなかったという罪悪感から少しでも逃れるためかもしれない。よけいなことをせず、ただ見守りつつげることもまた、むずかしい。そして苦しい。 ○不十分ながらも、不幸の淵に流されつづけると思い込んだ人に、「幸せ」という言葉を投げかける。そうやって、淵の手前にガードレールがあるということ、あなたが淵から転落してしまわないように社会は安全を築いてきたのだということ、あなたが溺れそうになったら命綱を投げて助けようとする人はいるのだということを、思い出してもらうのだ。 ○攻撃にさらされないように、攻撃されても傷つかないように「鎧」を何重にもまとえばいいのだろうか? ○溺れそうな気持ちの大切さ。「なんでできないの?」と「なんでできるの?」には深い溝がある。 ○相手に見捨てられ感や裏切られ感を与えてしまうだろうなあと思い、そのことに(どれだけ感じないよう努力しても)罪悪感が残り、なにもできないのに(できないからこそ)消耗していく。 ○傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷のまわりをそっとなぞること。身体全体をいたわること。ひきつれや瘢痕を抱え、包むこと。さらなる傷を負わないよう、手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。傷とともにその後を生きつづけること。 傷を愛せないわたしを、あなたを、愛してみたい。傷を愛せないあなたを、わたしを、愛してみたい。
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