
Yukinoue
@screamoon
2021年4月1日

羊と鋼の森
宮下奈都
読んですぐに宮下奈都さんの奏でる音に引き込まれた。何だかとても涼しい森の中にいるような感覚。
多分私は外村みたいに森にいる。そして私も板鳥さんに「どうこつこつするのが正しいんでしょう」と、彼と共に尋ねている。
外村のいう「山と町。都会と田舎。大きい小さい。価値とは何の関係もない基準にいつのまにか囚われていた」に頷く。
確かに外村は調律の森にいる。
でも彼を見てて私が思うのは最近私がお気に入りのあの言葉だ。
“Not all those who wander are lost”
外村も森を彷徨っているけれど、道を失ってはいない。むしろ見つけている。切り拓いている。
この本の中にいくつか心にささる言葉、大切にしていきたいと思う言葉があって、読み終わった後誰かとシェアしたくなるなあと思うのでした。

