
読書猫
@bookcat
2025年7月18日

あいまいさに耐える
佐藤卓己
読み終わった
(本文抜粋)
“ネガティブ・リテラシーとは、あいまい情報を受け取ったとき、あいまいなまま留め置き、その不確実性に耐える力である。より具体的には、SNSなどにあふれる情報を必要以上に読み込まず(やり過ごし)、不用意に書き込まない(反応しない)だけの忍耐力と言っても良い。情報を真/偽に二分するのはAIが最も得意とするデジタル思考である。AI時代に求められる人間力とは、そうした白/黒、善/悪、利/害、優/劣の判断を急がず、あいまいな状況と向き合う耐性思考だからである。“
”社会の高速化は人々の関心を「いま、ここ」に集中させ、過去を振り返る余裕も、さらには未来を展望する意欲さえも消し去っている。また、情報テクノロジーは記憶を感覚へ、洞察を衝動へと電子化してゆく。“