あいまいさに耐える

18件の記録
- 読書猫@bookcat2025年7月18日読み終わった(本文抜粋) “ネガティブ・リテラシーとは、あいまい情報を受け取ったとき、あいまいなまま留め置き、その不確実性に耐える力である。より具体的には、SNSなどにあふれる情報を必要以上に読み込まず(やり過ごし)、不用意に書き込まない(反応しない)だけの忍耐力と言っても良い。情報を真/偽に二分するのはAIが最も得意とするデジタル思考である。AI時代に求められる人間力とは、そうした白/黒、善/悪、利/害、優/劣の判断を急がず、あいまいな状況と向き合う耐性思考だからである。“ ”社会の高速化は人々の関心を「いま、ここ」に集中させ、過去を振り返る余裕も、さらには未来を展望する意欲さえも消し去っている。また、情報テクノロジーは記憶を感覚へ、洞察を衝動へと電子化してゆく。“
- torajiro@torajiro2025年4月24日読み終わった「フェイク」「ファスト」な時代には能動的なメディアリテラシーよりもまずネガティブリテラシーが必要ではと。その通りだと思うし世論と輿論の違いなどもなるほどという部分はあったが著者の過去の政治批評の再掲が続く前半は冗長で、より包括的なネガティブケイパビリティを他書で学ぶ方が良いかな。
- いたたに@Okadatoshiooo2025年3月13日読み終わった佐藤卓巳の輿論主義が、ネガティブ・ケイパビリティ論と接続した点に驚嘆しました。ジャブロンカ的な一人称の方法論で記述されている点も、本書が担う「世論」から「輿論」への橋渡し的役割をいっそう際立たせています。