
ゆい奈
@tu1_book
2025年7月19日

犬のかたちをしているもの
高瀬隼子
読み終わった
許されることになれている、という言葉がふいに流れてきて、緊張した。これをいったら、きっとこのあと怒られるだろうけれど、最後にはきっと許してくれる、このひとは、大丈夫、そんなふうにして、許されることになれていくと、許されないことへの怒りがわくときがあって、なんて傲慢なのだろうとおもう。
高瀬さんの本を読むと、くるしくなる。このひとは私じゃない、この人はきらいだとはっきりといえる人たちは、どれほどの優しさと愛をもって人に接しているのだろう。どれだけ人を許し、弱さに寄り添おうとしてきたのだろう。わたしはきっと寄り添えない。そんなに綺麗な人間にはなれない。できるだけ許されたくて、だれかに甘えている。









