
つたゐ
@tutai_k
2025年7月20日

シシになる。
富川岳
読み終わった
めちゃめちゃ面白かった!東京の広告代理店で働いていた語り手が遠野に移住し、伝統芸能である「しし踊り」に参加し、地域の人々や、しし、異界と融合して「シシになる」記録。
しし踊りの学術的な分析とか記録ではなくて、「シシの内側」で起こる官能がつぶさに書かれることで、人との繋がりの厚さ/熱さや、芸能を作る高揚感が読み手にも伝わってくるところがすごく素敵だった。『異界と共に生きる』(生活綴方)では異界は異界として外部から眼差していた著者が、シシ踊りをとおして「異界」と己の位置を変容させていったところがとてもよかった。

