
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年7月21日

とびこえる教室
星野俊樹
読み終わった
自宅
頭が回復してきたのでリハビリがてら最後まで読む。
ラスト二つのコラムがコンパクトながら良かった(「秩序とは何か」、「『性別にとらわれない』と『あえて性別にこだわる』の間で」)。
〈子どもを信じるとは、権力の非対称性を見抜いたうえで、それでもなお、対話の可能性を手放さないという誓いでもあるのかもしれません。〉(203頁)
終章(第7章)に出てきた以下の一節は、改めて胸に刻みたい。
〈必要なのは「私も考えたい」「共にやりたい」という言葉です。〉(231頁)
また、「私」の物語を勇気をもって書いた著者に敬意を表したい。
〈つまり、そのような生きづらさは「教師自身の経験」ではなく、「特別に招かれた誰かの話」として扱われます。教師は、あくまで「場を整える側」にとどまり、自分の内側にある苦しみを子どもたちに語ることは望まれていません。ですから、語らないと言う選択は、一見すると個人の判断に見えますが、実際には学校という制度のあり方によって強いられた沈黙でもあります。〉(238頁)
学校の外に出た著者の今後の発信も楽しみ。
「おわりに」の父の写真と母のタペストリーの話を噛み締めながら、読了。