
読書猫
@bookcat
2025年7月22日

読み終わった
(本文抜粋)
“相手の具合が悪いとき、病んでいるとき、非常事態のときにどうすればこころをケアできるのかを教えてくれるのが雨の日の心理学。”
“「どのように対処するか」ではなく、「どう理解するか」が大事なんです。
「わかる」さえあれば、おのずとどう接したらケアになるかが出てくるわけです。何をすると傷ついてしまい、何をしない方がいいのかが「わかる」。
これが大事なんです。”
“深い気持ちを掘り出すというよりは、そこにあったものをあったとお互いに覚えておく。それが聴くということです。”
“今まさにご本人を傷つけているものをとり除いてもらえると、こころは助かる。こころが変わっていく手助けはそのあとです。
外が先、内が後。この順番を覚えておいてください。”
“年を取るごとに、徐々に観念してくる。周囲のケアをしたり、周囲にケアされたりする時間が増えていく。自分も周りもいつも元気なわけではなく、案外具合の悪いときがあり、ケアを必要としながら生きていることがわかってくる。
いつもどこかで雨が降っている。
四十歳を超えると、一日のほとんどがケアですよ。
家庭はもとより、職場でも同僚のケアをしたり、部下のケアをしたりしているうちに、もう夕方になっている。あるいは、いろいろな人が大量にケアしてくれていることでなんとか一日をやり終えることができていることに気がつくようになっていく。
僕らはケアの中を泳いでいます。
つまり、つながりの中で生きているということです。それが人間的生活というものだと思うわけです。”




