
神木紗由
@kamiki_sayu
2025年7月23日

美食学者 朝倉の崇高なる推論
サマミヤ・アカザ,
真楠ヨウ
読み終わった
図書館
①「隠し味のミステリー」。朝倉優樹准教授と編集者佐々木四葉、出会いの巻。マドレーヌを20個平らげて胃袋の頑健さを見せつける四葉さんと、イイ話でオチそうなのに落とさない朝倉先生。導入としてバッチリ。隠し味はまあ、愛情なのだなあ。
②「血色の呪い」。まさに料理で科学だなあと思わせる一編。タネを知っているとどうということもないけど、登場人物がクセ強なので面白い。
③「ポトフと対立、それから」。四葉さん、繁忙期にヤラレるの巻。3時間睡眠は労基に駆け込んだ方は良くないですかね。初めての諍いと、前情報と違ってちょっぴり胡乱な不破さん。そして朝倉先生の原点、水が合わない話。四葉さんはみんなに心配してもらえてて人柄の良さが伺える。
全体的にライトな語り口でサクッと読める。現代語口語体と言うべきかかなりラフな文体なので、人を選ぶかも。ブログっぽいと言うかなんと言うか。
プロセスチーズで1種類カウントは解釈違いだなあとか、新卒経理3年目でさすがにそうはならんやろとか言いたいことはあるけど、そこ突っ込むのも野暮かなあというタイプの作品。
面白かった。