よろこびイサンディ "中華料理と日本人" 2025年7月23日

中華料理と日本人
今回の帰京の際、結構な分量を読み進めることができ、名古屋へと向かう長距離バスの中で読了することができた。 中公新書からの刊行であり、傾向を踏襲しているのか、終章に至るまで著者の主張らしきものはなかった。 それで読みにくいということはなく、個人的な新発見の連続が読了まで引導してくれたと思う。 ルーツの分かる料理であること、ある程度までルーツの想像できる料理であることは、中華料理について知る上でどれだけ貢献しているか、分からない。 極右政党の台頭する時勢にあって、我々の身体を形成する料理の持つ多様性や多国籍性に想いを馳せた時間は意義深いものであった。 帰省した時間に読み進めた本は実家にいる家族へ逐一、アウトプットをすることから記憶に定着し易いという効用を感ずる。 ひとりの読書ではつまらないと思い、翻って独り身である自分の窮状を身につまされた。
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