
タレ
@miki_nike
2025年1月12日

ある一生
ローベルト・ゼーターラー,
浅井晶子
読み終わった
@ 自家源泉かけ流しの宿 箱根翠泉
どうしてなんの変哲もない(と言うにはドラマティックなのだが)市井の男の一生が、こんなにも胸を打つのか。読み始めてすぐに、大傑作ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』に非常に良く似た味わいの物語だと感じた。
もっと無骨で朴訥としているのだけれど、どんな人生にもドラマがあり、どんな人の内面にも宇宙がある。運命の糸や必然としか言いようがないできごと、それらが一点に集約されるような瞬間が淡々と描き出されるさまに心が震えた。



