Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
タレ
タレ
タレ
@miki_nike
2025〜
  • 2026年10月6日
    チェロ湖
    チェロ湖
    あぁ…読み終わってしまった……。蓄音器の針で百年の物語を釣る。この圧倒的に豊かな世界にずっと浸っていたかった。 ずっと浮かんでいたイメージは水紋。湖から、レコードから、生まれる振動が、どんどんグルーヴして、ぐるぐると回って、すべての人や時代や出会いや生死がつながっていく。 昔から余分なものにしか興味がない。有事の際にはまっさきに切り捨てられるもの、と悲観していたけれど、ここでは資本主義や戦争に打ち克つものして描かれているように思う。自然、植物、動物、音楽、建築、文学、お茶、ごはん、うつわー。 「世界じゅうの音楽て、もともとはぜんぶ、草木の『息』やほん」
    チェロ湖
  • 2026年10月2日
    居るのはつらいよ
    弱音を吐いていたら友だちが薦めてくれた。本当に今の自分に必要な本だったので、友だちすごい。 というか、無関係な人はいないと思う。自分のメンタルヘルスはもちろん、何かしら他人のケア(育児や介護など)をしている人が状況の整理をする助けになる本だと思う。 ケア(傷つけない、支える、依存労働)とセラピー(傷に向き合う、介入する、専門特化)の役割を紐解きつつ、「ただ、いる、だけ」を許さない資本主義の構造を暴いていく。濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』に通じる話だと思った。 もちろん、新米臨床心理士の成長記としても、とてもおもしろくて読みやすい。
    居るのはつらいよ
  • 2026年9月27日
    なにも食えない
    食いしんぼうのかほちゃんが「おもしろいよ!」と借してくれた時点ですでにおもしろい。 わたしはわりと積極的に食べ物をおいしがりにいくタイプなので、よくわからない食べ物を口にできず旅先でピザやパスタやマックを探す染水さんが新鮮だ。 並列して、水温が低すぎるインフィニティプール、屈強な男たちによる上海での軟禁、ホストマザーからの諭し、などの旅行記が淡々飄々と描かれており、もはや大真面目なのかふざけているのかわからない。 染水さん自身も再三なぜ旅をするのか考察しているのに合わせて、自分も旅ってなんだろうとぼうっと考えを促される。ナイストリップ本。
    なにも食えない
  • 2026年9月23日
    はいつくばって
    はいつくばって
    ミランダ・ジュライの作品にはいつも笑いながら泣いてしまう。あまりにも切実にストラグルしているから。新作は主人公が自分と同い年ということもあって、いつも以上に身につまされるものがあった。 どうして人はこんなにみっともないのか、どうして夫婦はこんな最果てまでたどりつかずにはいられないのか、どうして人生はこんなにもままならないのかー。「十五年間ずっと水の中で手足をでたらめに動かしつづけて、やっと水面の上に顔が出た」ら、「それは思っていたのとは全然べつの場所だった。」! ミランダ・ジュライのプライベートを鑑みてもあまりにも勇猛果敢な表現。わたしもエクセルシオール321号室で彼女に会いたい。あらゆる場所に、黄金色の光。
    はいつくばって
  • 2026年9月17日
    演出をさがして 映画の勉強会
    演出をさがして 映画の勉強会
    なんてぜいたくな勉強会なんだ!濱口竜介監督/三宅唱監督が今好きな邦画監督二大巨塔なこともあるけれど、脳が焼き切れるくらいおもしろかった。 まずは、映画監督が映画を観る際に受け取っている情報量とその解像度に圧倒された。さらに、監督ならではの視点(「顔選び」「自分がこのテーマで撮るとしたら」「参考にしたシーン」「全部オンで切り返すだけのつなぎ、できなくない?」などの話)がおもしろすぎる。 また、お互いによく褒め合っている通り、言語化がうますぎる。ビクトル・エリセ作品を評して「ものの肌理に感覚が伸びていく感じ」! とくに、濱口監督の勉強家ぶりはすさまじく、「ロベール・ブレッソン『シネマトグラフ覚書』をフランス語までタイプして写経」「平倉圭・砂連尾理との勉強会」などのエピソードは、その脳の容量に気が遠くなった。 最後の二章では、そんな二人の監督がお互いの作品について質問をぶつけ合うのだからたまらない。主にどこまで意図的なのかという話。印象的だったのは、お互いに緻密な計算の内と思っていたシーンが、意外と現場での偶然の集積によって生まれているところ。三宅監督の「監督の仕事ってほんと見えづらい」けど「強烈に面白い」という言葉が沁みる。 黒沢清や蓮實重彦の話も多く、「かつて東京のさまざまな映画館で見かけた観客としての西島秀俊」の話もとてもおもしろかった。
    演出をさがして 映画の勉強会
  • 2026年9月8日
    私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯
    アート誌やファッション誌、個展などに寄稿された掌編が収められており、いつものチョン・セランさんよりラフな筆致で、ZINEのような読み心地。 各掌編のあとにどのような媒体にどのような意図で寄稿したかコメントがついていて、そのアイデアやアプローチの角度に感心させられる。 しかも、全体を通してタイトル通りに「悪くなる一方に思える世界にある ほのかな希望やささやかな幸せ」が描かれていて、やはりすばらしい作家さんだなと感じた。
    私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯
  • 2026年9月7日
    呪いの☒☒
    呪いの☒☒
    売れっ子ぞろいの豪華面子で、どの話も個性が出ていておもしろかった。「呪い」ってひとの情念なので、結局ヒトコワだな、と改めて感じた。 ただ、短編だとその情念まで描き切る尺がないので、こわさは薄まってしまうなとも感じた。
    呪いの☒☒
  • 2026年9月4日
  • 2026年9月4日
    その他の危険
    その他の危険
    どの話もおもしろかった! とくに前半は搾取する側/される側の話が連なっていて、しかもどの話もちがった着地をキメていてぞくぞくした。上條さんはこの分野で完全に作家性を確立していて感心する。 ラスト、意外にも梨さんが青春小説のようなエモさで〆たのも良きでした。
    その他の危険
  • 2026年8月31日
    スナックふたり
    川上弘美さんって酒場とそこに集うひとの距離感を描くのが本当に上手ですよね。季節のお通し、やくたいもない会話、ふしぎと心地よい温度感。 そしてそんな場所では、此岸と彼岸が交差し、ひととゆうれいがフラットに交流してしまう。江戸時代の甕の話 好きだったな。 ドラマ化しても映える話だと思う。司と逸子、誰に演ってほしいかなあ。
    スナックふたり
  • 2026年8月29日
    今すぐ読みたい! 10代のための YAブックガイド150!
    娘が読書感想文の選書を忘れていたため、あわてて頼ることに。 テーマ別に分かれていて興味によって気になる本が探しやすい。また、選書のバランスが非常に良くて、国内外、ノンフィクション、漫画、歌集、科学系、教養本など幅広いジャンルの本が紹介されている。個人的には選者に古川耕さん、穂村弘さんが入っているのがあつかった。
  • 2026年8月28日
    風の飲みもの、光のおやつ 薬草店の幸せなテーブルから
    風の飲みもの、光のおやつ 薬草店の幸せなテーブルから
    朝露ゼリー、アメジスト・ウオツカトニック、バラのムース、四精霊のカクテル…これはまさに妖精の食べもの、おとぎ話の飲みもの! それが具現化されているという感動があり、きちんと春夏秋冬 旬のものを使っていて、材料を見ているだけでとてもおもしろい(簡単にそろえられるものではないけれど)。とくにお酒のレシピが多いのがうれしい。
  • 2026年8月27日
    香りの扉、草の椅子 ハーブショップの四季と暮らし
    今夏訪れたお店がものすごくすてきだったので。(娘が「本当にハーブを好きな人しか見えないお店って感じ」と創作を始めるくらい。) 萩尾さんの思想や心映えを知ることができるエッセイの中にさらっと波瀾万丈な人生が織りこまれていて驚く。インタールード的にハーブや精油の知識、レシピがはさみこまれていて、とてもぜいたくな本。写真を見るだけでも癒される。
  • 2026年8月26日
    虚弱に生きる
    虚弱に生きる
    村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』の加納クレタを思い出した。加納クレタは痛みの見本帳だったけれど、この方は不調の見本帳。誰が読んでも一つは共感できる不調があるのではないか。 わたしにも異常なほど寝る時期があって、「ずっと眠っているなら実質死んでいるようなもの」と全く同じ気持ちになったことがあるので、これだけの不調を抱えているのは想像を絶する。 それでも一つ一つの不調を見つめ直し、トライ&エラーをくり返しながら、健康に邁進している筆者はりっぱだ。朝食や筋トレってやっぱりだいじだよね!あと、お金の話をつまびらかにしているのもえらい。
    虚弱に生きる
  • 2026年8月25日
    禍
    禍
    人体の部位をモチーフにしているからか、生理的に侵食される感じが嫌でしたねぇ(ほめてる)。 一方で、『山月記』や川端の『眠れる美女』のような文学性もはっきりあって、伝奇譚っぽい読み味がおもしろかったです。 なにしろ、本を食う、耳にもぐる、鼻から人間を栽培する、髪で織った衣、ヌーデミックとかどうやって思いつくの……www とはいえ、一番好きなのは一番気持ち悪くない「喪色記」かな。
    禍
  • 2026年8月13日
    和菓子の絵本
    和菓子の絵本
    こちらも娘の自由研究用で良かった本。 和菓子の知識も充実しているのだが、なんといっても本の佇まいが愛らしい。和菓子のうつくしさがぎゅっとつまったイラストに顔がほころぶ。和菓子の良さを改めて感じられる本。 写真は和菓子のワークショップで作製した花火・あさがお・ほたる。加瀬亮とElle Teresaみたいな二人組が「自由研究に和菓子…めちゃセンス良い」と娘をほめてくれたのが良い思い出です。
    和菓子の絵本
  • 2026年8月13日
    知ると楽しい! 和菓子のひみつ 未来に伝えたいニッポンの菓子文化
    娘(小4)が自由研究のために、大量の和菓子本を借りてきたのだけれど、この本が一番充実していてためになった。 歴史、文化、種類、材料、道具など情報量は多いのにすっきりまとまっている。すばらしい教養本。
    知ると楽しい! 和菓子のひみつ 未来に伝えたいニッポンの菓子文化
  • 2026年8月12日
    食べると死ぬ花
    最初は「イヤミスっぽいけどちょっと軽めかな?」くらいの入りだったのだけれど、一族にまつわる短編が鎖のように連なるにつれ、因果増し増しになっていくのがおもしろかった。
  • 2026年8月11日
    ふたりの読書会
  • 2026年8月11日
読み込み中...