
ちょこれーと*
@5_ogd
2025年7月23日

嫉妬論
山本圭
読んでる
『キルケゴールの考えでは、革命の時代が情熱的な時代、感激に満ち満ちた時代であったのに対し、「現代は本質的に分別の時代、反省の時代、情熱のない時代であり、束の間の感激にぱっと燃え上がっても、やがて小賢しく無感動の状態におさまってしまうといった時代」である。』
『嫉妬者が才能のある者や傑出した者の足を引っ張ることで、すべての人を凡人並みにしてしまうような状態を指している。キルケゴールにとって、これほどつまらない時代はないというわけだ。』
つまらない時代…かぁ…そしたらそのつまらない時代に生まれ落ちた者たちはどう生きていけば良いのだろうか?
●メガロサミア(優越願望)
自分の優越性を認めさせようとする欲望
●アイソサミア(対等願望)
他人と対等なものとして認められたいという欲望
『優越願望が地下に潜伏し、対等願望が幅をきかせているのが現代の民主社会の特徴なのだ。』
平等を叫べば叫ぶほどほんの小さな差異が嫉妬の誘因となってしまう。突出した芽は摘まれてしまう。嫉妬は民主主義と同じ土壌から生まれた双子のようなものと言うので、どうにか上手く付き合っていくしかなさそうだ。