
帆
@_honnomemo
2025年7月23日

エレンディラ
ガブリエル・ガルシア・マルケス,
ガブリエル・ガルシア=マルケス,
木村栄一,
鼓直
読み終わった
「百年の孤独」と「族長の秋」の間に書かれた短編集とのことで、緊張して挑んだら、かなりマイルドで読みやすかった。
グロテスクな描写が上記二作品と比べてかなり少なくて、マジックリアリズムと言われる虚構と現実が入り混ざったふしぎな世界も楽しめるので、すごくいいなと思った。
独特の面白い描写がたくさんある。
ーーー「なにより医者を驚かしたのは、天使の翼の合理性だった。全く人間的なこの肉体に極めて自然に取り付けられており、他の人間が同じように翼を持たぬ理由が納得しかねたほどだった。」(大きな翼のある、ひどく年取った男)
この一文が、全く普通の世界に極めて自然に超常現象が取り付けられているガルシアマルケスの作品を象徴しているようで、とても印象に残った。

