
よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
2025年7月23日

ケアと編集
白石正明
読んでる
先程、名古屋へ帰るバスの中で読了を迎えた1冊の、その次に読む本はこれと決めていた。
同じタイミングで購入した本のうちの1冊であり、日経新聞の読書欄にも同じ日に載っていたような記憶がある。
上下巻でも、同じ作者でもなく、関連性は乏しい複数冊を、密かにセットとして捉えていることは読者諸賢にもあるのではないか。
本作は、この10年くらい書店の目立つ棚に、いつも並んでいるような記憶のある医学書院の「ケアをひらく」シリーズの名編集者である著者による著作だ。
読むのが遅い当方であっても、2時間程度で100ページを超えた。
読みにくいということがない。
己が不恰好を自覚しつつ、二項対立の間隙を縫ってふらりと歩く、というような書物を、近頃、読んでいないことに気づいた。
個人的な疑念ではあるが、読み進めるにあたり、昨年の終盤に読了した、山口由美子著『再生』(岩波書店刊)の存在が意識を小突いてくるのは、同じ出版社からの刊行物である以外に理由があるのだろうか。
