
菜穂
@mblaq_0825
2025年7月23日

新編 銀河鉄道の夜
宮沢賢治
読んでる
本のある暮らし
積読家
読書会すみれ
輪読会
輪読会にて
第14回 P289~P309「饑餓陣営」
今回は戯曲。ひとセリフ毎に輪読しました。
なかなか帰ってこないバナナン大将を待つ飢えた隊員たち。
コミカルにバナナン大将がなかなか帰ってこないと交互に言い合うのがなんだかおかしいのだけど、戦争のことを描いてあるので素直に面白がっていいのか否か戸惑いつつ読み進めていくと、やっと帰ってきたバナナン大将。
「すこぅし飲みすぎたのだし」というバナナン大将に思わずツッコミを入れたくなりました。
ところが特務曹長、曹長を始め隊員たちはバナナン大将の美味しそうなエボレット(軍服の肩飾り)や勲章に釘付け。なんせバナナやお菓子でできているものですから。
このままでは餓死してしまうので、軍法会議にかけられるのを覚悟でバナナン大将のエボレットや勲章を食べることに。
しかも、特務曹長と曹長がその責任はとると。
全体的にコミカルでユニークなお話です。嫌な人が出てこない。
でも、そんな中に戦争という誰も幸せにならなち非生産的なことをするよりも、みんなが幸せになるような生産的なことをする方が良いに決まっているという宮沢賢治からのメッセージも含まれているように感じました。
また、リーダーたるものどうあるべきかということも問われているように思います。
ええ話や。これは舞台もぜひ観てみたい。




