
久保みのり|書店よむにわ
@kubomisan
2025年7月24日

うろん紀行
わかしょ文庫
読んでる
@ 自宅
大きな交差点で、わたしは思いがけないものを目にした。なんとそれは豆屋だ!煎った豆を売っている。これは赤木が若い頃に南京豆を、再訪時にはそら豆を買った豆屋ではないか。
いや、まさに!まさか豆屋が残っているとは。わたしは豆屋の頼もしさに、今にも笑いださんばかりに興奮した。あはは、豆屋が残っているなんてね。(p.47)
代わりに読む人の本は、代わりのない本だよなあ。小説に出てきた場所を訪問して歩く本作も、感じたことのない読後感。わかしょ文庫さん、豆屋さん見つけてこんなにも興奮するんだもの。目的があって歩くのではなく、行ってみて何を感じるか試す的な、この一連の実験がとてもおもしろい。散歩に上級中級下級があるかは知らんが、プロの散歩人といった感じ。



