うろん紀行

20件の記録
- @nk@nk_250828-2025年9月10日読了@nk本を携え、どこかへ行く。そこで小説を読み、思うことを書く。そんな15章分が収められた1冊。 著者が訪れるのは小説と何かしら繋がりのある場所。 わかしょ文庫とは、一体何者なのだろう。 ときにユーモラスであり、ぐっと惹きつけられる1文を射し込んだりするあたり、実は著名な作家なのではあるまいかと思いながら読み進めた。 一方で著者はというと、出だしこそ意気揚々だったらしいが、(会社員をしながら)何者かになろうともがきながら書いていたらしい。 そしてWeb連載でのラストだった第12章を機に、書くことに吹っ切れたのだと「あとがき」で明かしていて、まさにこれは読んでいて感じたことそのものだった。 変わりゆく暮らしと共に本がある。本に呼ばれて表紙を開く。過去と今、そして未来を行き来する。 “うろん”と名付けたのは謙遜でしかなく、あまりに麗しき紀行の書だった。
- @nk@nk_250828-2025年8月30日夏葉社が大好きで島田さんを読みたいと思って『本を贈る』を図書館の書庫から借りて読んだのが3月。そこで笠井さんの文章にとても惹かれて[十七時退勤社]の『製本と編集者』のシリーズ3作(いまReadsへは登録依頼中)を読んだのが5月〜8月。その1作目に登場していた友田さんは以前から気になっていた[代わりに読む人]の人であり、そこから出されている本書こそ、これも以前から気になっていた1冊。大好きな書店(もうじき移転予定)で先日買っていま読んでいる。好きやら魅力やらで関心が繋がり続けているここ最近の読書。
- 久保みのり|書店よむにわ@kubomisan2025年7月24日読んでる@ 自宅大きな交差点で、わたしは思いがけないものを目にした。なんとそれは豆屋だ!煎った豆を売っている。これは赤木が若い頃に南京豆を、再訪時にはそら豆を買った豆屋ではないか。 いや、まさに!まさか豆屋が残っているとは。わたしは豆屋の頼もしさに、今にも笑いださんばかりに興奮した。あはは、豆屋が残っているなんてね。(p.47) 代わりに読む人の本は、代わりのない本だよなあ。小説に出てきた場所を訪問して歩く本作も、感じたことのない読後感。わかしょ文庫さん、豆屋さん見つけてこんなにも興奮するんだもの。目的があって歩くのではなく、行ってみて何を感じるか試す的な、この一連の実験がとてもおもしろい。散歩に上級中級下級があるかは知らんが、プロの散歩人といった感じ。
- 夏しい子@natusiiko2025年3月7日かつて読んだ読みながら色々検索してしまった本だった。 というのも、「へぇそんなところあるんだ」なんて思いながらそこを調べたり そこに行くには我が家からどうやっていけば良いのかな、などと調べたり本を読んでいるのに 時々閉じてはスマホを触ってしまうエッセイだった。 けれど北斗星が今は無いのは残念だ。