
reina
@dawn_39
2025年7月26日

なにごともなく、晴天。
吉田篤弘
読み終わった
何か大きな事件や出来事が起こるわけではない、ささやかに暮らしている人たちの物語なんだけど、どうしてこんなに温かく、胸がきゅっとして泣けてくるんだろう。
(何回も書いてるけど吉田篤弘さんの本に出会えてよかった)
そして彼の本はあとがきもとても良いんだと改めて思った🕊️
・いい?人生は楽しんだ方が勝ちなのよ。眠いなんて言ってないで、よおく見といた方がいいよ。世の中のいろんなものをね
・人は誰でも、人に言えないこと、言わないこと、言わずにいることがあります。秘密と呼ぶにはちょっと大げさかもしれないことから、自分の人生はもちろん、他人の人生まで左右するような大がかりな極秘事項まで。
そして、そのうちのいくつかは、そのまま誰にも知られることなく過ぎた方がいいと思われるものです
・でも、自分で言ってるうちに自然とそうなっていくもんじゃない?
言わなきゃ、誰も言ってくれないし。みんな自分でそう決めて、自分からなっていくんじゃない?
・仮に世の中がなにごともなく平穏で、皆が晴れ晴れとした日々を送っていたとしても、それは表面的なことであって、誰もが胸のうちに悲しみや痛みや不安を抱えている。悲しみをひとつも持っていない人などいるはずがないー
・しかし、物語はどれほどつづきを書いても終わりは来ないのだと、今回のエピローグを書いて、あらためて思い知らされました。
いえ、終わりが来ないことが、いつでも物語の希望なのだと確認した次第です

