

reina
@dawn_39
子供の頃から本好きの30代。
2025年1月から読了した本の記録用📚
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- 2025年11月15日
虎のたましい人魚の涙くどうれいん読み終わった自分の忙しさでさえ自分だけのものだ!どの人生も当たりなのだから勝手に解説しないでくれ!というくどうれいんさんの、自分の人生をまるっと愛している、子供のような素直な心が羨ましく感じた🐅🧜 p48 確かに忙しいのだが、自分で自分を忙しい人生にしたのだ、わたしだけの忙しさなのだから、わたしの忙しさはわたしだけで心配したい p90 わたしはただ、いま会話しているあなたに興味があって、その日常になにか変化があったなら、よかったらそれを聞かせてほしいのだ。 それなのに「話す価値」があるかどうか、身構えている人のなんと多いことだろう。ただでさえ物理的に傷ができて大なり小なりこころがめそめそしているはずなのに、その傷までだれかと比べて遠慮しなくていいのに p103 どのみちぜんぶ当たりのあみだくじなのに、私のゆく道を勝手に実況したり解説したり感慨深くなったりしないでほしい。 わたしはたしかにずっと、特別になりたかった。特別になりたいとどこかで思っていたからこそ、様々なものがうらやましくて、妬ましくて、いろんな文句を言いながら日記を書き続けていた。 でも、そのときのわたしだって、いや、むしろあのときの三角の目のわたしこそが十分に特別だったのだ p151 二十七になり、いまさら何をと思われることを承知で(ああ、そうか、これはわたしのための、わたしのせいの人生なのか)と思うことがある。 ようやく、自分の人生は自分で決めて自分で何とかしなければと思い始めているのだ。 本当はひとつも「なければいけない」ことなんかない - 2025年11月8日
月の立つ林で青山美智子読み終わった青山さんの本は心が疲れている時でも、すっと読めて優しい気持ちにさせてくれる。どの本でもブレてなくて、彼女の人間性がとても出てると思う🌙 p6 人のために役に立ちたいと、ずっとそう思ってきたけれど、「人」とはいったい誰のことなんだろう p56 私がいるよというのは、あなたがいるよと伝えること p108 叶えなかったらダメなのかな。夢を持ってるっていうことそのものが、人を輝かせるんじゃないかな p112 靴ずれをしない方法、わかった。靴を履かないことだ。自分で選んだけもの道、いっそのこと、こわがらずに裸足で歩いていくぜ! p219 ただ誰かの力になりたいって、ひとりひとりのそういう気持ちが世の中を動かしているんだと思う。 それがどの人なのかなんて、わかんなくたっていいんだ、きっと p273 どんな状況も、私たちには、良い悪いとすぐにジャッジすることなんかできないのかもしれない。 物事はいつも、ただ起きる。そして私たちは、起きていることが自分にとってみんなにとって「いいこと」になっていくようにと、願い、信じ、行動するだけだ。 - 2025年11月3日
ミトンとふびん吉本ばなな読み終わったなんというか、とても軽やかな本。 人生はつらいことが多い、でもそれを無理にどうこうするわけでもなく、乗り越えるというのでもなく、ただ受け入れていく、そんな軽やかな物語たち。 p90 相手の好きなところを好きなままにするには、距離をちゃんと丸く置くことだと私はいつのまにか思うようになっていた。 p105 人はこんな気候の中でも暮らせるように、工夫して、注意して、がんばってきたんだから、大丈夫だよ。 歯をちゃんと毎回磨けば、虫歯にならないだろう?それと同じなんだ。 気をつければ、こんなすごい温度の中でも人は生きられる。まるで毎日があたりまえにあるかのように。備えればいいんだ。それが人間の力なんだ。」 それと同じ。命取りになりかねない要素満タンのカップルでも、ちゃんと不幸に備えている心がまえだから、私たちはまだいっしょにいられる。 道を探せる。 p133 自分の人生を受け入れるだけ、生きていることを認めるだけ。 p137 だれかが認めてくれたなら、それが会っていなかった父親であっても、異国の見知らぬ人たちであっても、私たちはいっしょにいていいという自信を育てていける。 それは地球が丸いからだ。それと同じように、あちらの世界もこちらの世界も、よその人と母たちの感想もきっとみんなつながっている。 p174 私は、この絵のような永い時を生きることはできない。それでもまだ旅の途中であり、人生というのは決して明るいものではない。むしろ暗い勢いを持って、茨の道をただ歩んでいくものなのだ、それは良きことであり、それでいいのだと、聖マタイの表情を見ていてしみじみ思った。 p201 なにも伝わらなくていい、悲しみは私だけのものだ。 p215 本格的に壊れたり朽ちたりするまで、だいじに手入れをしてその人の生活の一部になって。 そういう時間の使い方を人もものも取り戻せたら、身の丈に合った健やかなこの気持ちが自分の周りにも満ちていくような、そんなイメージがある。 p219 自分の人生は失敗だ、なんでこんな迷宮に入ってしまったのだ、と思う。 人の気持ちなんて、そんなものだ。真実は頭の中には常にない。 真実は流れついた状況の中にだけ、全て存在する。 p247 だいじなのは、突き詰めないこと。 私は間違ってない、間違った人たちといっしょにいるんじゃない。 そんなことは、自分にしかわからないのだ。 自分に自信を持つってそういうことだ。 - 2025年11月1日
神さまショッピング角田光代読み終わった装丁とタイトルに惹かれて購入。 単行本はなるべく文庫になるまで買わない主義だけど買ってしまった... 明確なハッピーエンドがあるわけではないけど、それがとてもリアルで、色々な想いを抱えながら生きていくしかないのだよな、と思った。 p47 ・しあわせであることと、しあわせだと感じることは、まったく無関係だと知っている。 だって、しあわせになりますようにと必死で願ったのは、そのときしあわせだと感じていなかったからではないか。でも今、あの二十代の女はなんとしあわせだったのだろうと思わずにはいられない p60 ・三年多く生きたからといって、(中略)自分はそれで満足なのだろうか。三年、今と同じように、朝起きて会社にいってごはんを食べて、ときどき友だちと旅行して、面倒くささを極力排除して、そんなことをこの先三年間続けたい、それが、生きたいという気持ちなのだろうか p164 ・あまりに忙しく、その多忙さは充実感となり、充実感は人生をみずからハンドリングしている錯覚となった - 2025年10月19日
ひそやかな花園角田光代読み終わった最後のエピローグが、救いのような、美しい文章でした💐 そして、ずっと本棚で眠っていたけど、今日このタイミングで読めたことに意味があると思う、し、またきっと必要なタイミングで読み返す本になるんだと思う p.324 「家族も父も、自然になれるものなんてない。自然にできることもない。『やる』と決めるんだ。ぼくは決めていなかったんだな。きみの名前をつけたとき、父親になったと錯覚しちゃったんだよ」 p.328 おれはさ、ライター時代に思い知ったことがあるんだ。だれかを傷つけるために言葉を使っちゃいぜったいにいけないんだ。だれかを傷つけるために刃物を使っちゃいけないのと、それはまったくおんなじにさ。 p.331 きみが見るもの、きみが触るもの、きみが味わうもの、ぜんぶ人と違う。きれいごと言ってるんじゃなくてさ、事実。 きみがいなければ、きみの見る世界はなかった。それだけのこと。 大根おろしは焼鳥といっしょに食うものではなかった。それだけの話だよ。 女とつきあえない、友人関係が持続しない。 だれの世界とくらべて欠落なんだ?大根なんか、どうやって食ったっていいんだよ p.335 彼に、自身の出自のことを話さなければその落胆はなかったろう。そう、落胆すら、手に入らなかったのだ、話そうとしなければ。向き合おうとしなければ。 理解できないという落胆の先に、もしかしたら、それよりはるかに強い何かがあるのではないか。だから私たちは、向き合い、話そうとするのではないか。 p.337 本当に訊きたいのは、この先私は何があっても後悔しないのか、ということだと気づく。そんなこと、だれにもわかりはしないのに。 「後悔しているただひとつのことは」「しあわせを見くびっていたことかな」 p.356 「でもさ、弾、何かをはじめることでできるのは、結果じゃなくて世界なの。いいことだけでできた世界も、悪いことだけでできた世界もないと思わない?」 p.364 どう生まれたかじゃなくて、どう生きるか、つまるところそれしかないんじゃないですか。 どう生きてきて、どう生きているか、知らない場合、やっぱりそれは他人です。 p.370 父親がいないとか、おかあさんがだらしないとか、何かひとつ、うまくいかない理由を見つけてしまうと、うまくいかないまま動けなくなってしまう p.372 「そこに居続けたら、明日も、世界も、ずっとこわいまんまだよ。こわくなくしてくれるすばらしいものに、会う機会すらないんだよ」って。 それでねおとうさん、私昨日、思ったんです。もし私がいなければ、あの美しい歌も、すてきな式も、聴けなかったし見られなかった。私がいなければ存在しなかったことになります。 だから、私、私がいてよかったってはじめて思った。だって昨日見たものは存在したんだから - 2025年10月12日
- 2025年10月12日
- 2025年10月12日
読み終わった何かを書いたり作ったりするとき、自分に必要なものを作れば自ずとよいものになるのだと思った🌿 仕事に対する愛はないが頭はいい、そんな人々がつくり出す社会は「機能は完璧だけど、本質をまったく欠いた世界」、と表現したミヒャエルエンデは凄い。モモを読み返したい。 p118 世の中でいちばん難しいのは、問題をつくることです。万有引力の法則におけるニュートンの林檎のように、問題の凄いところは、出来た瞬間その先に答えがあること。それをつくり出すのは、本当に難しいことです。 p149 いずれにしても大事なのは、自分がしっくりこないことや疑問に思うことを素通りさせずに、つねに意識しつづけること。自分を大事にすること、自分らしさを模索しつづけること 「やめずにつづけていれば、その時にはまだわからなくても、五年とか十年とか経った時に形になるのです」 p151 魅力的な物事に共通するなんらかの法則を見出そうとする時、彼がとる手法は「好きだけど理由がわからないものを、いくつか並べてみる」というもの。慶應大学の講義ではこの手法を、要素還元という名前で紹介していた。 同じように惹かれるものを並べ、そこにどんな要素が含まれているのか、自分の中の何が感応しているのかを丁寧に探ってゆく作業だ。 自分が感じた、言葉にできない魅力や違和感について「これはいったい何だろう?」と掘り下げる p168 ミヒャエル・エンデは、仕事に対する愛はないが頭はいい、 そんな人々がつくり出す社会を「機能は完璧だけど、本質をまったく欠いた世界」という言葉で表現した。 このパン屋にはその逆のたぐいの仕事があるように思う。彼らのつくるパンはとても人間的で、エンデが語ろうとしている「本質的なもの」が、みっしりと詰まっている気がしてならない。 p176 パンは手段であって、気持ちよさだとかやすらぎだとか、平和的なことを売っていく。売っていくというか、パンを通じていろんなつながりを持ちたいというのが、基本にあるんだと思います (矛盾を感じさせない仕事) p179 「癒されたい」とか「癒される」といった言葉を頻繁に聞くようになったが、言葉の裏側に貼り付いている気持ちは、「満たされたい」ではないかと僕は思う。CMにしても雑誌の記事にしても、うたい文句は機知に富んで、素敵で、期待させるものが多い。しかし、ふくらんだその心を満たす内実までも兼ね備えている仕事は、残念ながらそう多くない。 p205 この夜、子供が見つけ出すのはたぶん単なる場所ではなく、”どういう場所を自分は心地よく感じ、安心できるのか”という、価値観のゼロ地点だろう。その基準が明確にあれば、人生のあらゆる場面でそれは機能するにちがいない。将来、家を建てる場所を選ぶ時にも、人間関係のただ中においても。 自分がどんな場所を気持ちいいと思うか。その判断力がなかったら、気持ちのいい場所を生み出すことなどできない p208 自分がつくっているものは、自分に必要だからつくるんです p225 自分が欲しいものをつくるという思想 p229 「どんなことでも、意図をもちすぎてやるべきでないと思いますね。ものごとには、その価値が、まさに意図のないところにある、というケースもあるわけですから。なぜなら価値が、そのものごと自身の中にあるからです。 人生には、それ自体に価値のあるものが、とてもたくさんあります。経験というものは、何か他のことに役立つから重要なのではなくて、たんに存在しているというだけで重要なんです。 (中略)木を植えるのは、リンゴが欲しいからというだけではない。ただ美しいからという理由だけで植えることもある」 p268 自宅に畑があり、近隣であらゆる食材が手に入るとしたら、スーパーには通わない。少なくとも依存的にはならないだろう。 しかし私たちは通う。自給自足する手段を持っていないからだ。 ワーカーが能力を売っているというより、会社が「仕事を売って」いるのである。 ところで、私たちが会社から仕事を買っているとしたら、そこで支払っている対価はなんだろう。 それは「時間」である。そして時間とは、私たちの「いのち」そのものである。 p272 ■+■= 10 4+6=■ 前者は、正解は一つしかないという教育。後者は、正解は無数にあるという教育。正解がどこかに既にあるという教育と、正解はあなたの中でこれから生まれるという教育の違いが、ここにある。成長のプロセスにおいて幾度も与えられたこのような教育や社会経験が、一人一人のセルフエスティーム(自尊感情・自己肯定感情)の育みを妨げてしまうのだろう。 かと言って近代教育や、近代と名のつくあらゆるものに反意を述べたいわけではない。 そんな暇があったら、まずは手元にある仕事のやり方・在り方を自分で変えてゆきたい。 自分の仕事に対するオーナーシップを、常に自分自身が持っていること。その仕事を通じて、学びを拓きつづけていくこと。 p312 たとえば一枚の絵を描いてゆく時、描き込んでは少し離れて絵を眺め「・・・うーん」と唸る。自分の内面に生まれる小さな違和感を手がかりに、次の絵筆を重ねる。仕事はこのくり返しの中で進む。そして自分の中にもう違和感がないことに気づいた時に、「ん。できた!」となる。 どんな仕事においてもこの力はかせないものだろう。 それがなかったら、自分の仕事に対する判断は常に外から与えられるものに依存してしまう - 2025年10月5日
レインコートを着た犬吉田篤弘読み終わった自分がすきなことを、手を抜かず、きっちりやること。肝に銘じたい... 吉田篤弘さんの本は、大事件が起きたりといった派手さはないけど、 月の明かりのように、優しく、強く照らしてくれる、そんな物語が多いと思う。 秋の夜の読書にぴったり🍂 ・私の知る限り、人の世では常々「生きる意味」が問われている。しかし、その意味は、生きれば自然とわかるのかもしれない。生きなければ答えは出ない。生きれば生きるほど、それまで見えなかったものが見えてくる。夜の空で点と点が結ばれて星座が見えてくるように、毎日毎日を繰り返して積み上げてゆくと、ご褒美のように記憶が交流して大きな目印を見せてくれる。 「人生っていうのは、先に行けば行くほど面白いもんだ」親方がそう云っていた。そのセリフを覚えておいてよかった。そのときは意味がわからなかったが、いまになってこうしてわかる ・「不安になると、つい言葉に頼りたくなるけど、自分が好きなことをきっちりやってれば不安になる暇もないだろう。俺はたぶん、いつからか、きっちりやってなかった。やってるふりをしてただけだ。どこかで手を抜いてた」 ・「本当に好きなら、やめないこと。逆に云うと、やめちまうってことは、なんだかんだ云っても、気持ちがさめたってことだ」 ・直さんは本当の思いを封印している。ギター弾きへの憧れを封印し、自分の神様の名前を私の名前に小さな目印として残した。 でも、時間が経つにつれて、<ここ>が変わってゆくように、直さんの思いも変化したのかもしれない ・「もっと云うと、古本屋である自分を愛おしく思ったっていうのかな。だって、想像もつかねぇんだよ。古本屋じゃない俺っていうのが」 ・「客が来ねぇなんてぼやいている暇があったら、宿題をちゃんとやれって話だな」 ・賢く振る舞わなければ、と自分を追い込み、その結果、愚かしいことをすべて排除してしまったら、ヒトはずいぶんとつまらない - 2025年10月5日
ナチュラルボーンチキン金原ひとみ読み終わったなんとなく30代までが(体力面などのことも含め)人生のピークで、それ以降は変わらない人生、どちらかというと親の病気や自分の病気、夫婦/子供の問題などしんどいことが多くなるイメージを持っていた。 今もそのイメージはそんなに変わらないけど、なにか自分の人生に新しいことが吹き込んでくるのかも、自分の人生を受け入れられる瞬間が来るのかも、とちょっぴり希望を持たせてくれる、そんな本だった。 - 2025年9月30日
奇妙な星のおかしな街で吉田篤弘読み終わった「目の前のことに、まずは集中すること。 世界に対しては、いつまでも子供でいる方が、どうやら居心地がいい」 表現の仕方が天才的すぎる。 自分のお守りにしたい言葉🕊️ ・いつのまにか、われわれは頭脳に関わる能力を試験によって計測され、百点満点のうち何点であったかという数値によって、その後の人生が左右されるような脅し文句を吹き込まれた。 はたして、あのようなペーパー・テストで人間の能力が計測できるものか大いに疑わしい。 しかし、この星の人間たちは、他のよりよい方法を未だ見つけ出せない。 そのこと自体、そもそも、人間の能力が百点満点にほど遠いことを示しているように思われるのだがー。 ・とかく、人の世は無垢や純粋といったものに価値を見出しがちだが、人をかたちづくっているのは、間違いなく傷の歴史である ・できれば、あらゆることについて、未来の自分を楽しませたい。 とある月曜日の夕方、行きつけの果物屋で、少々値の張るメロンを買った。 冷蔵庫に入れて冷やし、食べごろになるのは木曜日くらいか。 少々、値が張るので、買うべきかどうか迷ったが、月曜日の自分は木曜日の自分を楽しませるために、(よし)と決めたのだ。 ぼくはこれを「幸福な時限爆弾」と呼んでいる。人生の楽しみは、この「幸福な時限爆弾」を、いくつ仕掛けられるかにかかっている。 ・そうして情報に背を向けたことで見出されたのは、その方が目の前のことに集中できるという周知の事実だった。 急に半径ニメートルで起きていることが鮮やかな色彩を帯び、たとえば、お湯をわかして一杯のお茶を飲むまでの自分の一挙手一投足が、いちいち心地よく感じられるようになった。 「よそ見をしないで」と母の声がよみがえる。 その警告の本当の意味を、いまごろになって噛みしめている。欲張ってはならないのだ。手もとがおろそかになってはならない。 目の前のことに、まずは集中すること。 世界に対しては、いつまでも子供でいる方が、どうやら居心地がいい - 2025年9月26日
- 2025年8月31日
- 2025年8月3日
- 2025年8月3日
おやすみ、東京吉田篤弘読み終わった小説を読む時はいつも、結末や行く末が気になって早く読み終えたい!ってなるけど、 吉田篤弘さんの本は毎回、読み終わるのが少しさみしい、常にあと数ページ残っていたら良いのにと思わせてくれる🐦⬛ ・たぶん彼は圧力鍋やシルクハットや一輪車と無縁に生きてきた。びわだって、食べたことがあるかどうかも怪しい。 でも、もしかすると、人はひとつのことを極めると、そこからあらゆるものにつながっていくのかもしれない ・後悔って、うまくいく前提で云う言葉だけど、そんなのあり得なくない?大体、うまくいかない方が多いんだし。 あっちの道へ行ったら行ったで、何かしらうまくいかなかったと思うのよ。だから、後悔のしようもないし - 2025年7月26日
なにごともなく、晴天。吉田篤弘読み終わった何か大きな事件や出来事が起こるわけではない、ささやかに暮らしている人たちの物語なんだけど、どうしてこんなに温かく、胸がきゅっとして泣けてくるんだろう。 (何回も書いてるけど吉田篤弘さんの本に出会えてよかった) そして彼の本はあとがきもとても良いんだと改めて思った🕊️ ・いい?人生は楽しんだ方が勝ちなのよ。眠いなんて言ってないで、よおく見といた方がいいよ。世の中のいろんなものをね ・人は誰でも、人に言えないこと、言わないこと、言わずにいることがあります。秘密と呼ぶにはちょっと大げさかもしれないことから、自分の人生はもちろん、他人の人生まで左右するような大がかりな極秘事項まで。 そして、そのうちのいくつかは、そのまま誰にも知られることなく過ぎた方がいいと思われるものです ・でも、自分で言ってるうちに自然とそうなっていくもんじゃない? 言わなきゃ、誰も言ってくれないし。みんな自分でそう決めて、自分からなっていくんじゃない? ・仮に世の中がなにごともなく平穏で、皆が晴れ晴れとした日々を送っていたとしても、それは表面的なことであって、誰もが胸のうちに悲しみや痛みや不安を抱えている。悲しみをひとつも持っていない人などいるはずがないー ・しかし、物語はどれほどつづきを書いても終わりは来ないのだと、今回のエピローグを書いて、あらためて思い知らされました。 いえ、終わりが来ないことが、いつでも物語の希望なのだと確認した次第です - 2025年7月21日
- 2025年7月20日
やがて訪れる春のためにはらだみずき読み終わった一万円選書のうちの一冊💐 自分にできることしか結局できない、では自分にできることは? 他人を見るのではなく自分にできることを探し、実行するのはとても難しいと思うけど、やっぱり私の今の課題は自分になることなんだと思う🐋 ・私はまちがいなく、この家でハルの世話になった。それなのにこの家を出てからは、まったくと言っていいほど、この家やハルのことを気にかけなかった。そういう生き方が、今の自分をもたらしたような気がした。老いていく者の気持ちなど、わかろうとしなかった ・今の私には、今の私にできることしかできない。そう、思い至ったのだ。 なにもおおきなことではなく、できることをやればいい。なんのためにとか、そんなことはこだわらなくてもいい。むずかしく考える必要はない。自分がやりたいことを、自分のやり方で、できる範囲でやればいいのだ - 2025年7月13日
月とコーヒー デミタス吉田篤弘読み終わった私の人生の中で、この人の本に出会えて本当によかった...!そのくらい吉田篤弘さんの本が好き🕊️ ほんとうに、なんて優しい物語を描く人なのだろう。 ・大人たちの意見はさまざまで、そう簡単にあきらめるなと言う人と、引きぎわが肝心なんだと言う人がいました。 でも、彼は最初から分かっていたのです。自分は空を飛ぶのにふさわしい者ではない、と ・もし、うまくいかなくても泣くことはない。お前はすぐに泣くからな。挫折はいいものだ。 葛藤や迷いが人を成長させるのだから (いつか、自分もこの言葉を誰かに手渡したい)それが、彼にとって生きて行く意味でした。 ・そうしたルーティンを、そんなふうにじっくりゆっくりおこなってみると、さて、これまでの自分はなぜあんなに性急であったのか分からなくなりました。 何を急いでいたのでしょう?いったい、何のために急いでいたのか? 大きな発見でした。カノンは自分の人生が何もかもうまくいっていないと思っていたのです。 しかしその理由は、もしかすると、何もかもを性急に粗雑にこなしていたからではないかと気づきました。 すべてをゆっくりおこなうようつとめました。ゆっくりおこなうことで、自分の扱うあらゆる事象が豊かないろどりを隠し持っていることを知ったのです。そこにこそ、世界がありました。 (そうか、わたしはわたしの人生において主役なんだ)じつに当たり前なことに、はじめて思い至りました。 ・完璧である必要はない。料理の味だって、毎日変わってもいいのだ。むしろ、変わった方がいいんじゃない? 世界がいま、カノンに笑いかけていました。 - 2025年7月6日
行動する人に世界は優しい佐藤航陽読み終わった一万円選書のうちの一冊。 ・改善を歯磨きのように習慣化して、成果はおまけだと考えるようにすると長く続けられる。 逆に、周りと比較して優劣を気にし始めると、軸が自分ではなく他人に切り替わるので途端に続かなくなる
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