

reina
@dawn_39
子供の頃から本好きの30代。
2025年1月から読了した本の記録用📚2025年以前の記録はブクログにて。
- 2025年10月5日レインコートを着た犬吉田篤弘読み終わった自分がすきなことを、手を抜かず、きっちりやること。肝に銘じたい... 吉田篤弘さんの本は、大事件が起きたりといった派手さはないけど、 月の明かりのように、優しく、強く照らしてくれる、そんな物語が多いと思う。 秋の夜の読書にぴったり🍂 ・私の知る限り、人の世では常々「生きる意味」が問われている。しかし、その意味は、生きれば自然とわかるのかもしれない。生きなければ答えは出ない。生きれば生きるほど、それまで見えなかったものが見えてくる。夜の空で点と点が結ばれて星座が見えてくるように、毎日毎日を繰り返して積み上げてゆくと、ご褒美のように記憶が交流して大きな目印を見せてくれる。 「人生っていうのは、先に行けば行くほど面白いもんだ」親方がそう云っていた。そのセリフを覚えておいてよかった。そのときは意味がわからなかったが、いまになってこうしてわかる ・「不安になると、つい言葉に頼りたくなるけど、自分が好きなことをきっちりやってれば不安になる暇もないだろう。俺はたぶん、いつからか、きっちりやってなかった。やってるふりをしてただけだ。どこかで手を抜いてた」 ・「本当に好きなら、やめないこと。逆に云うと、やめちまうってことは、なんだかんだ云っても、気持ちがさめたってことだ」 ・直さんは本当の思いを封印している。ギター弾きへの憧れを封印し、自分の神様の名前を私の名前に小さな目印として残した。 でも、時間が経つにつれて、<ここ>が変わってゆくように、直さんの思いも変化したのかもしれない ・「もっと云うと、古本屋である自分を愛おしく思ったっていうのかな。だって、想像もつかねぇんだよ。古本屋じゃない俺っていうのが」 ・「客が来ねぇなんてぼやいている暇があったら、宿題をちゃんとやれって話だな」 ・賢く振る舞わなければ、と自分を追い込み、その結果、愚かしいことをすべて排除してしまったら、ヒトはずいぶんとつまらない
- 2025年10月5日ナチュラルボーンチキン金原ひとみ読み終わったなんとなく30代までが(体力面などのことも含め)人生のピークで、それ以降は変わらない人生、どちらかというと親の病気や自分の病気、夫婦/子供の問題などしんどいことが多くなるイメージを持っていた。 今もそのイメージはそんなに変わらないけど、なにか自分の人生に新しいことが吹き込んでくるのかも、自分の人生を受け入れられる瞬間が来るのかも、とちょっぴり希望を持たせてくれる、そんな本だった。
- 2025年9月30日奇妙な星のおかしな街で吉田篤弘読み終わった「目の前のことに、まずは集中すること。 世界に対しては、いつまでも子供でいる方が、どうやら居心地がいい」 表現の仕方が天才的すぎる。 自分のお守りにしたい言葉🕊️ ・いつのまにか、われわれは頭脳に関わる能力を試験によって計測され、百点満点のうち何点であったかという数値によって、その後の人生が左右されるような脅し文句を吹き込まれた。 はたして、あのようなペーパー・テストで人間の能力が計測できるものか大いに疑わしい。 しかし、この星の人間たちは、他のよりよい方法を未だ見つけ出せない。 そのこと自体、そもそも、人間の能力が百点満点にほど遠いことを示しているように思われるのだがー。 ・とかく、人の世は無垢や純粋といったものに価値を見出しがちだが、人をかたちづくっているのは、間違いなく傷の歴史である ・できれば、あらゆることについて、未来の自分を楽しませたい。 とある月曜日の夕方、行きつけの果物屋で、少々値の張るメロンを買った。 冷蔵庫に入れて冷やし、食べごろになるのは木曜日くらいか。 少々、値が張るので、買うべきかどうか迷ったが、月曜日の自分は木曜日の自分を楽しませるために、(よし)と決めたのだ。 ぼくはこれを「幸福な時限爆弾」と呼んでいる。人生の楽しみは、この「幸福な時限爆弾」を、いくつ仕掛けられるかにかかっている。 ・そうして情報に背を向けたことで見出されたのは、その方が目の前のことに集中できるという周知の事実だった。 急に半径ニメートルで起きていることが鮮やかな色彩を帯び、たとえば、お湯をわかして一杯のお茶を飲むまでの自分の一挙手一投足が、いちいち心地よく感じられるようになった。 「よそ見をしないで」と母の声がよみがえる。 その警告の本当の意味を、いまごろになって噛みしめている。欲張ってはならないのだ。手もとがおろそかになってはならない。 目の前のことに、まずは集中すること。 世界に対しては、いつまでも子供でいる方が、どうやら居心地がいい
- 2025年9月26日
- 2025年8月31日
- 2025年8月3日
- 2025年8月3日おやすみ、東京吉田篤弘読み終わった小説を読む時はいつも、結末や行く末が気になって早く読み終えたい!ってなるけど、 吉田篤弘さんの本は毎回、読み終わるのが少しさみしい、常にあと数ページ残っていたら良いのにと思わせてくれる🐦⬛ ・たぶん彼は圧力鍋やシルクハットや一輪車と無縁に生きてきた。びわだって、食べたことがあるかどうかも怪しい。 でも、もしかすると、人はひとつのことを極めると、そこからあらゆるものにつながっていくのかもしれない ・後悔って、うまくいく前提で云う言葉だけど、そんなのあり得なくない?大体、うまくいかない方が多いんだし。 あっちの道へ行ったら行ったで、何かしらうまくいかなかったと思うのよ。だから、後悔のしようもないし
- 2025年7月26日なにごともなく、晴天。吉田篤弘読み終わった何か大きな事件や出来事が起こるわけではない、ささやかに暮らしている人たちの物語なんだけど、どうしてこんなに温かく、胸がきゅっとして泣けてくるんだろう。 (何回も書いてるけど吉田篤弘さんの本に出会えてよかった) そして彼の本はあとがきもとても良いんだと改めて思った🕊️ ・いい?人生は楽しんだ方が勝ちなのよ。眠いなんて言ってないで、よおく見といた方がいいよ。世の中のいろんなものをね ・人は誰でも、人に言えないこと、言わないこと、言わずにいることがあります。秘密と呼ぶにはちょっと大げさかもしれないことから、自分の人生はもちろん、他人の人生まで左右するような大がかりな極秘事項まで。 そして、そのうちのいくつかは、そのまま誰にも知られることなく過ぎた方がいいと思われるものです ・でも、自分で言ってるうちに自然とそうなっていくもんじゃない? 言わなきゃ、誰も言ってくれないし。みんな自分でそう決めて、自分からなっていくんじゃない? ・仮に世の中がなにごともなく平穏で、皆が晴れ晴れとした日々を送っていたとしても、それは表面的なことであって、誰もが胸のうちに悲しみや痛みや不安を抱えている。悲しみをひとつも持っていない人などいるはずがないー ・しかし、物語はどれほどつづきを書いても終わりは来ないのだと、今回のエピローグを書いて、あらためて思い知らされました。 いえ、終わりが来ないことが、いつでも物語の希望なのだと確認した次第です
- 2025年7月21日
- 2025年7月20日やがて訪れる春のためにはらだみずき読み終わった一万円選書のうちの一冊💐 自分にできることしか結局できない、では自分にできることは? 他人を見るのではなく自分にできることを探し、実行するのはとても難しいと思うけど、やっぱり私の今の課題は自分になることなんだと思う🐋 ・私はまちがいなく、この家でハルの世話になった。それなのにこの家を出てからは、まったくと言っていいほど、この家やハルのことを気にかけなかった。そういう生き方が、今の自分をもたらしたような気がした。老いていく者の気持ちなど、わかろうとしなかった ・今の私には、今の私にできることしかできない。そう、思い至ったのだ。 なにもおおきなことではなく、できることをやればいい。なんのためにとか、そんなことはこだわらなくてもいい。むずかしく考える必要はない。自分がやりたいことを、自分のやり方で、できる範囲でやればいいのだ
- 2025年7月13日月とコーヒー デミタス吉田篤弘読み終わった私の人生の中で、この人の本に出会えて本当によかった...!そのくらい吉田篤弘さんの本が好き🕊️ ほんとうに、なんて優しい物語を描く人なのだろう。 ・大人たちの意見はさまざまで、そう簡単にあきらめるなと言う人と、引きぎわが肝心なんだと言う人がいました。 でも、彼は最初から分かっていたのです。自分は空を飛ぶのにふさわしい者ではない、と ・もし、うまくいかなくても泣くことはない。お前はすぐに泣くからな。挫折はいいものだ。 葛藤や迷いが人を成長させるのだから (いつか、自分もこの言葉を誰かに手渡したい)それが、彼にとって生きて行く意味でした。 ・そうしたルーティンを、そんなふうにじっくりゆっくりおこなってみると、さて、これまでの自分はなぜあんなに性急であったのか分からなくなりました。 何を急いでいたのでしょう?いったい、何のために急いでいたのか? 大きな発見でした。カノンは自分の人生が何もかもうまくいっていないと思っていたのです。 しかしその理由は、もしかすると、何もかもを性急に粗雑にこなしていたからではないかと気づきました。 すべてをゆっくりおこなうようつとめました。ゆっくりおこなうことで、自分の扱うあらゆる事象が豊かないろどりを隠し持っていることを知ったのです。そこにこそ、世界がありました。 (そうか、わたしはわたしの人生において主役なんだ)じつに当たり前なことに、はじめて思い至りました。 ・完璧である必要はない。料理の味だって、毎日変わってもいいのだ。むしろ、変わった方がいいんじゃない? 世界がいま、カノンに笑いかけていました。
- 2025年7月6日行動する人に世界は優しい佐藤航陽読み終わった一万円選書のうちの一冊。 ・改善を歯磨きのように習慣化して、成果はおまけだと考えるようにすると長く続けられる。 逆に、周りと比較して優劣を気にし始めると、軸が自分ではなく他人に切り替わるので途端に続かなくなる
- 2025年7月6日晴れた日にかなしみの一つ上原隆読み終わった一万円選書のうちの一冊。 本の良いところの一つは、自分が生きてる間に関わらない、知らないであろう人たちの人生も垣間見ることができることだとおもう。 他人と比較するわけではないけど、自分の周りの環境への感謝は忘れないようにしたい、 ・「そんなんで、よくいままで生きてこれたな」と営業部長にいわれた。自分の命は自分にとって唯一無二のものなので、そこにズカズカと入り込んで干渉するのは少し無礼なことだ。周りがどんなにいおうが、私の命まで責任を持ってくれるわけではない。 ・大切なのは問題を解決することではなく、自分の問題をつかむことなのだ。問いの形はこうだ。 「自分を道端にころがっている小石のようだと感じたとき、人はどうやって自分を支えるのか」
- 2025年6月29日おとなになるってどんなこと?吉本ばなな読み終わった再読。この本も定期的に読み返すべき一冊。 他人と比較しても仕方がないし、自分を極める、ことが大事なんだとおもう🕊️ ・大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください ・正しく行動すれば、胸のつかえはなくなる、そう感じました ・自分がつまらないと思ったら、それはもうしかたがない、つまらないんだから。 そしてその代わり、自分がわくわくするようなものだったら、寝ないででも学ぶべき。 それから自分の将来にとって必要な勉強だったら、自分で面白く学べるように工夫しなくてはいけないのだと ・ではなにをするために人は生まれてきたかというと、私は、それぞれが自分を極めるためだと思っています。 人がその人を極めると、なぜか必ず他の人の役に立つようになっています
- 2025年6月28日そういうゲームヨシタケシンスケ読み終わったいわた書店の1万円選書1冊目。読み返したい本の一つになりました🕊️ いそがず、でも少しずつ、人生をかけて自分になっていける環境、場所をつくっていきたい。 ・自分を傷つける人からどこまでとおくにいけるか。そこそこいごこちのいいばしょをみつけることがつくることができるかどうか。 そういうゲーム。 ・今、自分はしあわせなのか。自分のことが、あの人のことが好きなのか。今すぐ知って安心したいいくつかのことがらを、保留にしておけるか。 答えを急がずにいられるか。 そういうゲーム。 ・大失敗しても、しにそうなめにあっても、あらゆるものがこわれてしまっても、大好きな人がいなくなっても、ひとりぼっちでも、自分がきらいでも、意外とどうにかなる。 そういうゲーム。 ・生きている間に、自分にピッタリの石を見つけることができたらかち。 そういうゲーム。
- 2025年6月28日絵の内と外 谷川俊太郎の世界を描く後藤眞理子,谷川俊太郎読み終わった飯島誠先生の個展で販売されていたので購入。 谷川俊太郎さんの詩の中で特に好きな朝のリレーが入っていて、他にも読んだことのない詩も読めてよかった ・わたしはともだちにうそをつくけど おとなってじぶんにうそをつくのね わたしはからだがちいさいけど おとなってこころがちいさいのね
- 2025年6月22日ないもの、ありますクラフト・エヴィング商会,クラフト・エヴィング商會読み終わった星新一好きのわたしとしては、皮肉やユーモアに富んでいて最高に面白かった〜!!! 他人の矛盾をぐさりとつかないように、自分も矛盾だらけということを胸に刻んで生きようと思った... ・もちろん、そこには愛もあれば憎もあり、耐えられないほどの辛い評価が聞こえてくることもしばしばあります。 それに、しっかりと耳を傾けること。すなわち、すべてを聞き入れること。 これを称して、すなわち地獄耳というのであります ・愛したり愛されたりしたいし、世界を敵にまわす勇気もない。しかしこの矛盾というやつを、どうしても認めたくない。 かようなる贅沢を味わいたい方のために御用意いたしましたのが、この一本槍であります。 槍です。凶器です。人を傷つける恐れがあります。 そればかりか、自分の心をも狭くしてしまう恐れがあります。 「それでもいい。矛盾は嫌い。かたくなに頑固一徹を通したい」 その思いこみ、、いや、心意気は貴重です。 この一本槍で、ああでもないこうでもないと言っている自分を、ズブリとばかりにやってしまいましょう。 (当然ながら、他人の矛盾や命も貫いたりしないよう。)
- 2025年6月15日屋根裏のチェリー吉田篤弘読み終わった吉田篤弘さんの描く人たちは優しくて、彼らの世界の中で生活をしてみたくなる🍒 ・どんなに辛いことやきついことであっても、そこから少しでも楽しみや喜びのようなものを見つけ出すことー歳をとるというのは、そうした術を身につけていくことだった。 というか、そんなふうに考えるようになるのが、つまりは歳をとるということなのだ。 ・若い頃はー自分をまだ若いと思っていたときはー未練がましい振る舞いはなるべく避けていた。 でも、ときには未練が過去ではなく未来へ向けて自分を動かすきっかけになると、いつからか気づいていた。若者ではなくなった者の特権だってあるのだ。
- 2025年5月25日いのちの車窓から 2星野源読み終わった小説ばかり読んでた私がエッセイを読むようになったのは、間違いなく星野源の本がきっかけ。 肩肘張らずにフラットに書かれている感じがして読みやすく、読みながら自分の心を見つめている気持ちになってくる、そんな本。 ・切羽詰まると、出口がないと感じる。しかしそれはないのではなく、見えないだけで、どんな状況でも、どんな場合でも、絶対に出口はある。 プライドが傷ついたり、周りに迷惑がかかったり、自分や社会が設定したルールを破ることになるかもしれないが、その出口や逃げ道は自分の視野狭窄のせいで見えないだけで、必ず近くに存在している。
- 2025年5月6日流星シネマ吉田篤弘読み終わった心を落ち着かせたいとき、ホッとしたい時は吉田篤弘さんの本が一番🐋 ・人生の四つの季節は否応なく冬に向かっているけれど、こうして小さな(もういちど)は何度でも繰り返される。何度でも再生して、何度でもやり直せる ・でも、いまここに未完成なものがあるということは、目標に向かって手を休めない限り、いつか完成する日が来ることを意味していた ・あのね、手を動かして始めないことには、未来は生まれてこないみたいなの
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