
高橋|往来堂書店
@frog_goes_home
2025年7月24日

ギリシャ語の時間
ハン・ガン,
斎藤真理子
読み終わった
読書会に向けたハン・ガン強化ウィークDay2、本作は済東鉄腸さんと本屋に行ったとき「ハン・ガンはこれが最高傑作!」とのお薦めをいただいていたのだった。言葉を失った女と、視力を失っていく男の話。言葉にすることは意味を付与することで、そこには避けようのない傲慢さがつきまとう。そして視力=光を失うことは、音=言葉でしか世界を捉えられなくなるということ。この対称性よ……期待を悠々と超えてくるすばらしい作品だった。『菜食主義者』よりも断片的で、より抽象的な世界が広がっていた。








