久保みのり|書店よむにわ "ハンチバック" 2025年7月26日

ハンチバック
ハンチバック
市川沙央
生きれば生きるほど私の身体はいびつに壊れていく。 死に向かって壊れるのではない。生きるために壊れる、生き抜いた時間の証として破壊されていく。そこが健常者のかかる重い死病とは決定的に違うし、多少の時間差があるだけで皆で一様に同じ壊れ方をしていく健常者の老化とも違う。(p.46) ああ、芥川賞だ。あまりにもわからないが、じわじわくるんだよな……。何度も何度も、日常のなかで本が問いかけてくる。まずは知らねばならないと思っているけれど、見えてないものを知ろうとするのがまず難しいのだ。「妊娠して中絶したい」と言ったとして。誰がそのことばの善悪を裁けるのだろう。文脈が全然わからない。それは、健常者においてもだ。誰の文脈も全然わからない。たしか清繭子さんがインタビューされていたはず。インタビュー記事も、もっかい読もう。
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@kubomisan
メモメモ https://book.asahi.com/article/14917541 文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日
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これもメモじゃ https://books.bunshun.jp/articles/-/8285 高瀬隼子×市川沙央「小説家になるために必要なもの/差し出したもの」 文學界11月号 | インタビュー・対談 - 本の話
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