
つばめ
@swallow3
2025年7月26日

読み終わった
ただでさえ不足している住民の食糧を奪い、数が足りなければ暴力を振るう。投降しようとした人を殺害するなど読んでいて自国内にも関わらずなんでこんなことが行われたのかとおそろしくなった。
ほかの人に対して残酷なことができるのは、"今とは価値観が違う昔だから""戦争だったから"という訳ではなく、今でも自分の中やほかの人の中にもどこかで眠っていて何かのはずみでそういうことをしたり、されてしまうのではないかと時々怖くなることがある。
ナチスドイツによるユダヤ人迫害や今のガザの状況を知るとその思いがさらに強くなっている。
自分の命も他の人の命もどんな状況であれ、投げ捨ててしまうのではなく大切にしなければいけないと改めて思う。
…けど、命を捨てることや差別することが正しいと教育を受け、違う考えを少しでも言うと密告され、拷問を受ける状態の中でもその意志を持ち続けられるかと考えると、きっと流されて後からあの時はそうするしかなかったと言ってしまうと思う。
"悲劇は突然起きるわけではない。そこにいたるまでにそれに向かって進む多くの出来事があり、それを防ぐ機会、分岐点はいくつもあり、異なる選択肢があったにもかかわらず、無関心であったり、時には悲劇への方向に加担し、それを避ける道を潰していく。あの時は仕方がなかったという言い訳をするのではなく、そこにいたるまでになぜ防ぐことができなかったのか、自分はそれぞれの分岐点の時に何をしたのか、何をしなかったのか、自らを省みる必要があるのではないだろうか。今に生きている私たちは、その分岐点を何度も何度も通り過ぎているし、今日の日本も大きな分岐点に直面している。"









