沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか

沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか
沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか
林博史
集英社
2025年4月17日
35件の記録
  • 2025年に出版された沖縄戦史。巻末の参考文献に示されるように膨大な資料と、『沖縄県史 各論編6  沖縄戦』(2017年)、『沖縄戦を知る事典』(2019年)、『続・沖縄戦を知る事典』(2024年)などの最新の研究を踏まえて執筆されている。歴史的な事実の叙述が詳しいのみならず、「普通の人々の視点から沖縄戦の実相に迫るために多くの体験者の証言を引用紹介した」(19-20頁)ものとなっている。いくつか特徴を挙げてみよう。 ①丁寧な叙述 「表1-1 第32軍編成表」(41頁)の細かい数字の推計や、「図3-3 宜野湾 字ごとの戦没者率」(107頁)の引用・紹介など、かなり細かい数字まで丁寧に拾って記述している、という印象を受ける。沖縄戦における戦没者数という重要かつ基礎的な事実も明確ではない点に言及していて、勉強になった(292頁から)。本文中に挿入されている図表も、読むうえでかなり役に立つ。 ②沖縄の人々の視点 史実の記述が丁寧なのも然ることながら、とりわけ第四章において多くの人びとの証言を引用している点にも特徴がある。また、「沖縄で起きた戦争」の話だけではなく、「沖縄の人々が経験した戦争」を描くという視点から、第四章の「10 沖縄の外での戦争に参加した沖縄の人々」「11 移民した人たちの戦争」についても記述している点が特徴的だった。 ③沖縄戦の原因を考える視点 第五章に「2 どうすれば犠牲をなくせたのか、減らせたのか」という項目があるように、どうすれば犠牲をなくせたのか、減らせたのか、という問題意識がかなり明確。随所にその問題意識に基づいた提言がなされていて、現在から沖縄戦を再検証するうえで考えさせられることが多かった。 本書は以上のような特徴を有している。新書判でありながらも、1ページあたりの文字数は多く(42文字×16行)、合計で348頁ある。じっくり読むのに相応しい一冊だと思う。
  • 山崎 怜
    山崎 怜
    @leona_007
    2026年1月10日
  • いま
    いま
    @mayonakayom22
    2025年11月24日
    記録忘れ。 大量の資料をもとにした沖縄で何が起きたかの詳細を知ることができた点は良かった反面、筆者の主張には疑問を感じる部分もあった。
  • Sanae
    Sanae
    @sanaemizushima
    2025年10月29日
    地平10月号のどこかで紹介されていて手に取った本。 「多くの本土の者にとってはかわいそうな同情の対象でしかないという沖縄戦のとらえ方を根本的に変えたいという思いがあった」とおわりに著者は書いている。 平和学習のために沖縄に行ったことがあるものの、著者が変えたいと願うこの感情は少なからずあったように思う。読めてよかった。 軍への献身的な犠牲を強要する体制、それを教科書で「集団自決」として習ったが、今は削除されていること。 沖縄は移民経験者が多く、英語など外国語が話せるために助かった命も多くあったこと。 反対に、中国から帰って来た人は日本軍の蛮行を見ており、捕虜に取られたら米軍にひどくやられるのではないかとを話したため、日本軍の促す集団自決のプロパガンダを助長したこと。 日本軍、その中には沖縄出身者も含め書かれていること、アメリカ軍のこと。 大きな流れ、証言などの小さな声も多く書かれており、両者が合わさってボリュームがあるにもかかわらず、とてもわかりやすく読めた。 「歴史を扱う際に、それが観光と結びつくと、歴史認識を歪めてしまうことが多い。(略)負の歴史、特に日本が加害者であった歴史は消されてしまうことがしばしばある。」 これは広島在住者としていつも考えていることではある。 もっと勉強して、いつかまた沖縄に行ってみようと思う。
  • ユウキ
    ユウキ
    @sonidori777
    2025年10月20日
    沖縄戦を通して、集団自決や米軍への投降ができなかった心理状態、逆に命が助かった事例、無差別攻撃をする米軍の心理状態、当時の沖縄の人の戦争への向き合い方、また、現在まで続く米軍基地の問題など沖縄戦(その前の満州事変から)〜現在までを包括的に分析する。 命が助かった事例として移民として海外生活経験があった人たちの影響が大きいのが興味深い。 また、日本軍が民間人を戦闘に巻き込んだせいで兵士と民間人の区別がつかず、無差別攻撃を加えるというやり方をアメリカが太平洋戦争以降行っており、それが今のイスラエルのやり方にもつながっているとあり、現在でも(米軍基地問題ももちろんだけど)、暴力が引き継がれているのがショックだ。 現在の沖縄にある米軍基地への危機感を私たちはもっと認識した方が良いし、勉強しよう……と思った。
  • らこ
    らこ
    @rakosuki
    2025年8月26日
    かなり時間がかかってしまったが、読み終わった。沖縄戦について網羅的に書いてある本で、大変勉強になった。付箋がたくさん。 さまざまな観点から沖縄戦が分析されていたが、改めてわかったのは日本軍の残酷さだった。沖縄の住民が投降しないように脅したり、スパイ扱いして虐殺したり、敵である米軍よりも酷い仕打ちを多々行った。また、北部疎開や南部撤退による戦争長期化が住民を含め多くの犠牲者を生んだことも再認識した。 「おわりに」にも書かれているように、亡くなった方々のおかげで今日の平和があるというよりもむしろ、本来ならば助かった人々、亡くなる必要が全くなかった人々がたくさんいたというのが真実。これは沖縄戦だけではないが、心に留める必要がある。基地問題や貧困など、今日も沖縄が抱える課題の数々は沖縄戦の負の遺産であり、その意味で沖縄戦はまだ終わっていない。
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年8月26日
  • はな
    はな
    @hana-hitsuji05
    2025年7月27日
  • papu
    @papu445
    2025年7月27日
  • amy_knny
    amy_knny
    @amy_knny
    2025年7月26日
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年7月26日
    ただでさえ不足している住民の食糧を奪い、数が足りなければ暴力を振るう。投降しようとした人を殺害するなど読んでいて自国内にも関わらずなんでこんなことが行われたのかとおそろしくなった。 ほかの人に対して残酷なことができるのは、"今とは価値観が違う昔だから""戦争だったから"という訳ではなく、今でも自分の中やほかの人の中にもどこかで眠っていて何かのはずみでそういうことをしたり、されてしまうのではないかと時々怖くなることがある。 ナチスドイツによるユダヤ人迫害や今のガザの状況を知るとその思いがさらに強くなっている。 自分の命も他の人の命もどんな状況であれ、投げ捨ててしまうのではなく大切にしなければいけないと改めて思う。 …けど、命を捨てることや差別することが正しいと教育を受け、違う考えを少しでも言うと密告され、拷問を受ける状態の中でもその意志を持ち続けられるかと考えると、きっと流されて後からあの時はそうするしかなかったと言ってしまうと思う。 "悲劇は突然起きるわけではない。そこにいたるまでにそれに向かって進む多くの出来事があり、それを防ぐ機会、分岐点はいくつもあり、異なる選択肢があったにもかかわらず、無関心であったり、時には悲劇への方向に加担し、それを避ける道を潰していく。あの時は仕方がなかったという言い訳をするのではなく、そこにいたるまでになぜ防ぐことができなかったのか、自分はそれぞれの分岐点の時に何をしたのか、何をしなかったのか、自らを省みる必要があるのではないだろうか。今に生きている私たちは、その分岐点を何度も何度も通り過ぎているし、今日の日本も大きな分岐点に直面している。"
  • amy_knny
    amy_knny
    @amy_knny
    2025年7月23日
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年7月12日
  • ymnkksk
    ymnkksk
    @ymnkksk
    2025年7月4日
  • amy_knny
    amy_knny
    @amy_knny
    2025年6月7日
  • はな
    はな
    @hana-hitsuji05
    2025年6月7日
  • ymnkksk
    ymnkksk
    @ymnkksk
    2025年5月26日
  • 星と嵐
    星と嵐
    @matsu155
    2025年5月11日
  • hina
    hina
    @hina13f
    2025年5月11日
    「日本軍は、無意味な死を拒否して生きようという意思を抑圧し、味方の将兵や民間人にも死を強いる組織であった」 「沖縄戦は日本がおこなってきた侵略戦争の行きついた先」 この本を読めば沖縄戦が終わっていない、今も続いていることがわかる。 畢竟、日本において「戦争」は終わっていない。 今年は戦後80年。決して「戦前」にさせはしない。 NO prewar,keep postwar.
    沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか
  • ヒナタ
    ヒナタ
    @hinata625141
    2025年5月11日
    新書ながらすごい情報量で圧倒された。どうして民間人が集団自決に追い込まれていくのかということが丁寧に解きほぐされている。読んで良かった。
  • 珪乃冬
    珪乃冬
    @keinofuyu
    2025年5月10日
  • ga9ji
    ga9ji
    @ga9ji
    2025年5月9日
  • 芋仁
    芋仁
    @imogine
    2025年5月8日
  • ヒナタ
    ヒナタ
    @hinata625141
    2025年5月3日
  • しもん
    しもん
    @shiminnoaka
    2025年5月3日
  • 芋仁
    芋仁
    @imogine
    2025年5月2日
  • はー
    はー
    @hachihot
    2025年4月26日
  • 鴨居
    @kamokamokamoi
    1900年1月1日
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