沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか

27件の記録
- らこりさ@rakorisa2025年8月26日読み終わったかなり時間がかかってしまったが、読み終わった。沖縄戦について網羅的に書いてある本で、大変勉強になった。付箋がたくさん。 さまざまな観点から沖縄戦が分析されていたが、改めてわかったのは日本軍の残酷さだった。沖縄の住民が投降しないように脅したり、スパイ扱いして虐殺したり、敵である米軍よりも酷い仕打ちを多々行った。また、北部疎開や南部撤退による戦争長期化が住民を含め多くの犠牲者を生んだことも再認識した。 「おわりに」にも書かれているように、亡くなった方々のおかげで今日の平和があるというのではない。本来ならば助かった人々、亡くなる必要が全くなかった人々がたくさんいたというのが真実。これは沖縄戦だけではないが、心に留める必要がある。基地問題や貧困など、今日も沖縄が抱える課題の数々は沖縄戦の負の遺産であり、その意味で沖縄戦はまだ終わっていない。
- つばめ@swallow32025年7月26日読み終わったただでさえ不足している住民の食糧を奪い、数が足りなければ暴力を振るう。投降しようとした人を殺害するなど読んでいて自国内にも関わらずなんでこんなことが行われたのかとおそろしくなった。 ほかの人に対して残酷なことができるのは、"今とは価値観が違う昔だから""戦争だったから"という訳ではなく、今でも自分の中やほかの人の中にもどこかで眠っていて何かのはずみでそういうことをしたり、されてしまうのではないかと時々怖くなることがある。 ナチスドイツによるユダヤ人迫害や今のガザの状況を知るとその思いがさらに強くなっている。 自分の命も他の人の命もどんな状況であれ、投げ捨ててしまうのではなく大切にしなければいけないと改めて思う。 …けど、命を捨てることや差別することが正しいと教育を受け、違う考えを少しでも言うと密告され、拷問を受ける状態の中でもその意志を持ち続けられるかと考えると、きっと流されて後からあの時はそうするしかなかったと言ってしまうと思う。 "悲劇は突然起きるわけではない。そこにいたるまでにそれに向かって進む多くの出来事があり、それを防ぐ機会、分岐点はいくつもあり、異なる選択肢があったにもかかわらず、無関心であったり、時には悲劇への方向に加担し、それを避ける道を潰していく。あの時は仕方がなかったという言い訳をするのではなく、そこにいたるまでになぜ防ぐことができなかったのか、自分はそれぞれの分岐点の時に何をしたのか、何をしなかったのか、自らを省みる必要があるのではないだろうか。今に生きている私たちは、その分岐点を何度も何度も通り過ぎているし、今日の日本も大きな分岐点に直面している。"
- hina@hina13f2025年5月11日読み終わった@ 一乗寺BOOK APARTMENT「日本軍は、無意味な死を拒否して生きようという意思を抑圧し、味方の将兵や民間人にも死を強いる組織であった」 「沖縄戦は日本がおこなってきた侵略戦争の行きついた先」 この本を読めば沖縄戦が終わっていない、今も続いていることがわかる。 畢竟、日本において「戦争」は終わっていない。 今年は戦後80年。決して「戦前」にさせはしない。 NO prewar,keep postwar.
- ヒナタ@hinata6251412025年5月11日読み終わった新書ながらすごい情報量で圧倒された。どうして民間人が集団自決に追い込まれていくのかということが丁寧に解きほぐされている。読んで良かった。