
ハム
@unia
2025年7月27日

「見えない都市」を歩く
和田忠彦
読み終わった
文学で旅するイタリアというオシャレな読書体験が心地良い。
ブックガイドとしても良く、上質なイタリア文学がたくさん紹介されている。
北イタリアはそれなりに巡ったことがあるので光景が目に浮かぶようで、こうした観点で文学を眺めるのもおもしろいなと思った。
紹介されている作品はほとんど知ってはいても読んだことがないものばかりで、もしまたイタリアを旅する機会があるならば旅のお供にぜひ読みたいな。
書物の言葉に分け入って旅路を進む。
旅と本の相性が良いのも頷ける。
想像力で描き出された地図という過去と未来の合わせ鏡。
文学の在り方のひとつを絶妙に捉える良書。

