
Autoishk
@nunc_stans
2025年7月28日

原因
トーマス・ベルンハルト,
今井敦
読み終わった
この著者の本は他作品も含めて初読だったが、あまりの極端さに笑ってしまった。戦中派であり、戦時中の爆撃やナチスドイツ/アメリカへの二重の従属など文字通りの悲惨を味わってもいるのだからその絶望と呪詛は全く実在の宛先を持っていないわけではないのだが、それが戦前戦後の平和な社会にも同じ熱量で投射されるために結局は過剰・誇張となり、その果てに妙なおかしみを生んでいる。近年の人気もひとつにはその辺に由来するのだろう。


