なかちきか "ヨシモトオノ" 2025年7月29日

ヨシモトオノ
ヨシモトオノ
吉本ばなな
帯にある天井のおじさんの一文を読んで、怖い、と思ってしばらく読めなかったのだが、通勤電車の中で読んでみれば、怪談かと思いきや、この世の、生きている者の世の、かすかでも光がさしている方へと読む者を誘う作品集だ。光はかすかでも眩しくて、読みながら目を伏せるほどで、いっぺんにたくさん読めない。 (読み終えて) 真ん中にある実話だけが怖い。ほかと同じく希望のある結末になっているけれど、なんというか、これだけは読みたくなかった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved