
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2025年7月29日

J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力
チョン・セラン,
古川綾子
読み終わった
おもしろかった!
昨年末に読みはじめてからあんまり進まなくて、チョン・セランなのに?中編なのに?読むのにこんなに時間かかる!?と思って序盤で放置していたのだけど、一旦寝かせたからか一気に読んでしまうほどおもしろかった!
ジェイン、ジェウク、ジェフンの長女、長男、次男の三姉弟がそれぞれちょっとした超能力を得たことでそれぞれの身の回りにいる限られた少しの人を救った話。
超能力を得たのは多分三人で旅行した時に立ち寄ったカルグクス店での会話からだと思う。
自分が困っていることを解決できる超能力を得て、他の人も助けられるのいいね。
あと謎の道具が送られてきたり、謎が多いけど、そもそも超能力なんて説明のつかない謎の能力だからあんまり気にならない。
末っ子のジェフンが突然行くことになった交換留学でアメリカのジョージアに馴染んでたのがかわいかった。
お父さんが最悪すぎて腹が立ったのと、その犠牲になったお母さんの仕上がりもかなりのもので、家父長制は女の犠牲の上に成り立っているのを描いていたのが印象的だった。
それでもジェインが犠牲の連鎖を断ち切ることができたのがやりたいことのために子どもの頃から努力して、自立した大人になったからだと思う。
また超能力の副次効果でお母さんを救うこともできてよかった。
これからお母さんは自分の人生を生きて幸せになってほしい。




