J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力

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- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年7月29日読み終わったおもしろかった! 昨年末に読みはじめてからあんまり進まなくて、チョン・セランなのに?中編なのに?読むのにこんなに時間かかる!?と思って序盤で放置していたのだけど、一旦寝かせたからか一気に読んでしまうほどおもしろかった! ジェイン、ジェウク、ジェフンの長女、長男、次男の三姉弟がそれぞれちょっとした超能力を得たことでそれぞれの身の回りにいる限られた少しの人を救った話。 超能力を得たのは多分三人で旅行した時に立ち寄ったカルグクス店での会話からだと思う。 自分が困っていることを解決できる超能力を得て、他の人も助けられるのいいね。 あと謎の道具が送られてきたり、謎が多いけど、そもそも超能力なんて説明のつかない謎の能力だからあんまり気にならない。 末っ子のジェフンが突然行くことになった交換留学でアメリカのジョージアに馴染んでたのがかわいかった。 お父さんが最悪すぎて腹が立ったのと、その犠牲になったお母さんの仕上がりもかなりのもので、家父長制は女の犠牲の上に成り立っているのを描いていたのが印象的だった。 それでもジェインが犠牲の連鎖を断ち切ることができたのがやりたいことのために子どもの頃から努力して、自立した大人になったからだと思う。 また超能力の副次効果でお母さんを救うこともできてよかった。 これからお母さんは自分の人生を生きて幸せになってほしい。
- annamsmonde@annamsmonde2025年7月28日読み終わった三姉弟の限定的な能力が何に繋がっていくのかと想像しながら読み進めるのが楽しかった。 自分たちの家族や学校、仕事に、悩みながらも、謎の能力で誰の役に立てるかを考え続ける3人の優しさに癒されました。シリーズものの序章のような物語で、まだまだ彼女らの活躍や奮闘を見守りたい気持ちです。
- ya@soso_102025年6月26日読み終わった大好きなチョン・セラン先生の中編小説。 すごく仲良しとは言えない絶妙な距離感の三姉弟が、使い道の分からない絶妙にささやかな超能力を手に入れて、これを使って人を救いなさいという使命を受ける話。 超能力と聞くとすごく壮大な物語なのかなと想像してしまうが、この小説はひたすら淡々と三姉弟の日常が語られている。その中での超能力の登場はほんのささいな物で、どちらかというと超能力をきっかけに生まれる優しさにフォーカスを当てた物語のように感じた。 200ページにも満たない、驚愕する結末があるわけでもないサクッと読める中編小説だが、チョン・セラン先生の文章には、ひとつひとつに大切な、それでいて日々の忙しい生活で忘れてしまいそうな優しさが込められていて、その温度感がやっぱりとても好きだった。
- 🍂@awasedashi2025年5月31日読み終わった初期のチョンセランの胸きゅん描写はすばらしい。あっさりしていてチャーミング チョンセランって、時間の経過というものが誰にも避けがたくあること、その忌々しさと、季節が移ろい、人が変化する、その変化自体の愛おしさを同時に描くからたまんないな
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年4月13日読み始めた積読中長編を2冊同時に読むにあたって短編集をもう1冊投入すべく積読棚から出してきた。 読みさしのまま寝かせてあった本。 チョン・セランは好きな作家でとても読みやすいからこれを先に読み終わってしまう予感がする… すでに読んだところも好みのストーリーだったし、この本が出た時のインタビューもとてもよかったので。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 短編集じゃなかった。勘違いしてた。 でも読みやすすぎてたくさん読んでしまうので一旦休ませて、他の短編集を投入したい。