J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力

22件の記録
- ya@soso_102025年6月26日読み終わった大好きなチョン・セラン先生の中編小説。 すごく仲良しとは言えない絶妙な距離感の三姉弟が、使い道の分からない絶妙にささやかな超能力を手に入れて、これを使って人を救いなさいという使命を受ける話。 超能力と聞くとすごく壮大な物語なのかなと想像してしまうが、この小説はひたすら淡々と三姉弟の日常が語られている。その中での超能力の登場はほんのささいな物で、どちらかというと超能力をきっかけに生まれる優しさにフォーカスを当てた物語のように感じた。 200ページにも満たない、驚愕する結末があるわけでもないサクッと読める中編小説だが、チョン・セラン先生の文章には、ひとつひとつに大切な、それでいて日々の忙しい生活で忘れてしまいそうな優しさが込められていて、その温度感がやっぱりとても好きだった。
- 🍂@awasedashi2025年5月31日読み終わった初期のチョンセランの胸きゅん描写はすばらしい。あっさりしていてチャーミング チョンセランって、時間の経過というものが誰にも避けがたくあること、その忌々しさと、季節が移ろい、人が変化する、その変化自体の愛おしさを同時に描くからたまんないな
- もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年4月13日読み始めた積読中長編を2冊同時に読むにあたって短編集をもう1冊投入すべく積読棚から出してきた。 読みさしのまま寝かせてあった本。 チョン・セランは好きな作家でとても読みやすいからこれを先に読み終わってしまう予感がする… すでに読んだところも好みのストーリーだったし、この本が出た時のインタビューもとてもよかったので。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 短編集じゃなかった。勘違いしてた。 でも読みやすすぎてたくさん読んでしまうので一旦休ませて、他の短編集を投入したい。