
gato
@wonderword
2025年7月30日
Love Letters: Vita and Virginia
Virginia Woolf,
Vita Sackville-West
読んでる
140pまで。ヴィタの浮気が発覚。その憂鬱のうちにヴァージニアは『オーランドー』の構想をすばやく練りあげる。そして「アンタなんかそのご立派な血統ごと私の小説のダシにしてやるよ」というような手紙を書く。
ヴィタは白々しくあなたの小説のモデルになれるなんて光栄だとか言いながら、「あなたがみっともない姿で私を飼い犬のように振り回しても、私はずっと忠実だったでしょう?」とやり返してくる。テンション上がってきた。
ヴィタをモデルにした小説の構想は出会いからずっとヴァージニアのなかにあって、そのために交友関係とか領地での暮らしを本人に取材してもいるんだけど、ある種ヴァージニアの心からヴィタが一瞬のうちに、そして決定的に引き剥がされた瞬間に『オーランドー』が形作られるというのは作家の業なのか、それとも自己防衛本能なのか。自分を子犬に例えるヴィタの手紙も『フラッシュ』を連想させる。

