
柿内正午
@kakisiesta
2025年7月30日

社交する人間
山崎正和
読み終わった
こちらもずいぶん面白く、たいへん触発されたのだけれど、ちまちまちまちま一ヶ月かけて読んだ。欲望の達成は、あえて悠々と遅延させたほうがむしろ満足は増すのだとこの本でも示唆されていた。けれども、一気に読まされるのも、ゆっくり読むのも、どちらもよいものだ。速い方が楽しいか、遅い方が味わい深いかは、本ごとに異なる。読了の冊数なんかにこだわるのがナンセンスなのは、その本がどんな本なのかをまったく不問にして均質にしてしまうからだ。本はそれぞれに異質であるのに。







