
阿久津隆
@akttkc
2025年7月16日

ダロウェイ夫人
ヴァージニア・ウルフ,
丹治愛
読んでる
p.261
「しなければ」「しなければ」、だがどうして「しなければ」なのか? ブラドショーはぼくにたいしてどんな権限をもっているというのか? 「なんの権利があってぼくに『しなければ』と言うのだ?」と彼は詰問するように言った。
「あなたが自殺するなんて言うからよ」とレイツィアは言った。(いまだったらセプティマスにはなんでも話せる、ありがたいことに。)
ひとときの明るい空気が流れて、しかしよく見てみればそれは張り詰めていて、ああ、と僕は深い溜め息をこぼした。ぎゅっと目をつむった。なんでこんなことにならなければいけないのか、と私は考えた。それから健やかに寝た。