
氷うさぎ
@yomiyomi
2025年7月31日

「知の技法」入門
大澤真幸,
小林康夫
公共性
「考えてみると、人間は、本当に深い困難を乗り越えていこうとしたら、別の世界を構想するしかないですよね。」
「僕らがかつて読んだ人文書に感激したのは、その書物を通じて、この世界の「外」がありうる、ということを示された、という実感をもてたからじゃないですか。」
「「フランス革命」というまとまりは、現在何者かとして、この世界に関わろうとしている主体にとってしか、存在しないのです。世界を外から、無関心に眺める者には、「フランス革命」という出来事群は存在しないはずです。要するに、世界に内在し、世界に関わろうとしている者にとってのみ、フランス革命は存在する。人文書は、このような観点、つまり世界に内在しつつ、それに積極的に関わる者の視点から書かれている。」
(大澤真幸)
