
夏しい子
@natusiiko
2025年7月31日

遠い山なみの光
カズオ・イシグロ,
小野寺健
読み終わった
佐知子は今でいう毒親のような母親だけど
悦子も不気味なぐらい感情の薄い人だなと感じた。
蜘蛛を食べようとする万里子と
それを止める悦子のやり取りでは読んでいてイライラしたが
万里子をちゃんと分かるように止めることの出来ない悦子の人としての薄さと
それを見透かしているような万里子の賢さが見えたシーンだとも感じた。
終わりに家を売ることを考えていると悦子が言うと、ニキは「いい家なのに酷いわ」と言う。
母親も実家もあまり寄り付きたくはないが無くなるのは困るというニキの勝手な思いが透けて見えたように感じた。


