
もり
@monmonpe
2025年7月31日

読み終わった
Kindle Unlimited
@ 自宅
再読。頭いい知識人同士の会話を読んでいるだけで脳汁止まらん!!!以下、引用メモ。
1 越境文学の冒険 より
""この地球の上のさまざまな国で、さまざまな民族がさまざまな言語を使って、さまざまな文学を書いている。その総体としての世界文学があるということです。本来「世界文学」とはそういうものでしょう。しかし、どうも日本では(これはアメリカなどでも似たようなことがあるのですが)「世界」と「日本」という言葉の使い分けに関して、独特のものがあるようです。""
→たしかに。世界文学全集とかで括ってるけど、違和感を覚えたことがなかった。気づき。
2 国境も時代も飛び越えて より
""国によっては村上作品を翻訳する際に、いまだに性描写を少々カットすることもあるくらいです""
→小学生の時に村上春樹を読んでしまって、結構トラウマで、未だに春樹にはそういう印象があるので、ちょっと思うことはある。(ノルウェイの森の装丁が綺麗で、手にしちゃったんだよな)
3.11について後半触れていたのだけど、3.11前の世界にはもう戻れないし、私自身も3.11を体験する前の自分には戻れないのだと今更思い知るなどした。
放射能の問題を他人事だとは思えなくなったけど、未だに戦争は他人事だと思っている節があるかもしれない(幸福かつ幸運なことに、戦争を体験したことがない)。文学や映像作品の奥行というのは受け取り手の体験によって大幅に変わってくるんだよなー、そっか。
亀山さんがドストエフスキーの『罪と罰』は中学生、高校生でも楽しく読めるように工夫しましたって言ってて笑った。楽しく読めました。
読みたくなった本、メモ。
ロバートキャンベルさんの『読むことの力』、『Jブンガク』
デイヴィッドダムロッシュ『世界文学とは何か?』
沼野充義『W文学の世紀へ』
谷川俊太郎『二十億光年の孤独』(集英社文庫の英訳も載っているやつ)
シンボルスカ『始まりと終わり』
ジョージフレイザーの『金枝篇』は買ってずっと放置してる。読まねば^^;
