
柿内正午
@kakisiesta
2025年7月31日

10:04
ベン・ラーナー,
木原善彦
読み終わった
再読
一気読み
@ 本の読める店fuzkue 下北沢
週末に夏祭りがある本屋lighthouseで『トピーカ・スクール』を取り置いてもらっているけれど、ずいぶん好きだったはずの『10:04』の記憶は断片的で、覚えているのは、ハリケーンの夜に立ち現れる幽けき親密さ、精子提供のための個室でのドタバタ、砂漠の花火と鉱物についての思索、そのくらいだった。
だったらとフヅクエ下北沢に出かけてがっつり七時間くらいかけて、“とにかく全部”読み通した。「砂漠の花火と鉱物についての思索」のシーンは存在しなくて、遡及的に過去の読書が組み替わってしまった感がある。それはそれとして、今回の読書で僕は作中主体よりも歳上になっていて、アレックスよりは歳下で、そういう距離によってもビューが、頭足動物の拡散した触覚のようにして知覚する世界が、日々劇的に変わっていることを実感するようだ。








