こう
@domotoyoookiii
2025年7月31日

正欲
朝井リョウ
色々な性欲があると理解しているつもりでした。
そういう性欲があると理解して、人それぞれよねと受け入れているつもりでした。
ですが、異性に対して性的な興奮を覚えるのを一般的な性欲とされていることが、一般的な性欲を持っているとする人にとってはこんなに生きやすく、他の方から見たら羨ましいことなんだと分かっていませんでした。
法律や正義は、一般人とされる人が理解できないものを結果的に排斥するために機能してしまうこともあるのかもしれません。
まぁ、検事である啓喜の頭の固さを笑うことはできないですし、息子と由美との確執はなくならないと思いますが、人間味があって嫌いになれなかったです。特に夏月と佳道の関係性は理想的で素敵でした。
ただし田吉は、この本の必要悪なんでしょうけど、モラハラとか何かしらのハラスメントで訴えられて不幸になれと願ってしまいました。