
読書猫
@bookcat
2025年8月1日
![[映]アムリタ 新装版](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/8161/9784049128161_1_10.jpg?_ex=200x200)
[映]アムリタ 新装版
野崎まど
読み終わった
(本文抜粋)
“「人間は常に新しいものを求めている。だから映画も新しくなきゃいけない」“
”「上映時間、例えば二時間の中で、見た人を笑わせて、怒らせて、泣かせて、希望を抱かせて、失望させて、願わせて、祈らせて、諦めさせて、死にたいと思わせて、それでもまだ生きたいと思わせる。そういうことです」
無理だ。直感的に思った。
時間が足りない。二時間では圧倒的に時間が足りない。いや、きっと四時間でも六時間でも足りないだろう。
ただ同時に、映画を作るということを突き詰めたら、本当にどこまでも突き詰めることができたら。僕らの求めているのは、そういうものなのかもしれないとも思った。
「映画を見て、人生を過ごしたのと同じだけの感動を与えられればいいんです」“
”「だから、絶対に映画より重い命もありますよ」
「なんですか?」
「自分です。世界一の映画が出来たって、私が見られなかったら何の意味も無いですよ。そんなの最低です」“
