橋本吉央 "ラーメンと瞑想" 2025年8月2日

ラーメンと瞑想
『庭の話』の実践編!?という謳い文句もどこかでみた気がするが、確かに、食べ物だけに純粋に向き合いそれによって自分がどう変わるかという、庭の話の「事物に触れて変身してしまう」ことを扱っている感じ。 ラーメンは獣の世界、瞑想は神の世界と繋がる、そこを行き来するというコンセプトが好き。 純粋に宇野さんと友人Tさんのやりとりが面白い。クスクス笑ってしまう。 本書の最後では、二人が新しいステージに進んでいくという感じで締めくくられるが、この先どうなって行くのかはまた楽しみ。 「都市にはラーメンを食べて死ぬ自由があり、瞑想するための場所がある。」というコピーも秀逸だなと思うし好きだが、しかし一方で、その言葉の通りある程度の「都市」にしかないのだよな、という課題感もある。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved