
久保みのり|書店よむにわ
@kubomisan
2025年8月2日

読み終わった
内田樹が自己啓発の棚に、石田衣良がタレントの棚にあったときに、「内田樹の自己啓発性」や「石田衣良のタレント性」をどう捉えるか、私たちは試されることになる。この二つに関して、私は「間違いではないかもしれない」との結論に行き着いた。ブックオフの棚はこうして私たちを挑発する。(p.10 武田砂鉄)
ブックオフ好き8人の「ブックオフとは」が語られた本。出版業界とはアンタッチャブルな関係だと思っていたブックオフだが、めちゃくちゃ愛されていた。『日本文学史序説』でならった「日本文学は後から入ってきた文化と共存し多様になりつづけた」を思い出す。日本人は他人の足を引っ張るとか、どこか陰湿なイメージを持って語られる気がするが、皮肉を言いつつも良さを見つけるのが上手いのではないか。とにかくこの本は愛と皮肉にあふれていて好きだ。




