
mkt
@mkthnsk
2025年8月2日

アウステルリッツ(新装版)
W・G・ゼーバルト,
鈴木仁子
読み終わった
途中で止まってた時期も挟みつつ、ユルユル読了。(解説はまだ)
久しぶりに読み始めてもすーっといつのまにか本の世界に入ってて、夢の中のようなぼんやりした心地で読んでた。(寝る前に読んでたからかな)
どこか遠いところのような、でも本当のことだ、と感じていたように思う。
今、帯を読んだら"翻訳された時のみ前面にでてくるということもあり得るのではないか"という言葉があって、先日読み終わった本(「パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち」)に書いてあった"対話者を取り替える""テクストを亡命させる""国境線の引き直し"あたりの話をを思い出させた。
2025/08/03
多和田葉子さんの解説と訳者あとがきも読んだ。
何重かに重なる語りによる距離のことを書いてあって(ドイツ語文法によるのかな?)、なるほどその距離感が私にとってちょうど良いと感じたのかも、と思う。
"進歩の風に逆らって顔を過去に向け、うずたかく積もった廃墟に目を凝らすベンヤミンの歴史の天使のように。" ここを読んで、どこかでクレーの天使やヴェンダースのベルリン天使の詩について書いてあった気がするなということを思い出した。どこでだろ。





