氷うさぎ "「知の技法」入門" 2025年7月31日

氷うさぎ
氷うさぎ
@yomiyomi
2025年7月31日
「知の技法」入門
「知の技法」入門
大澤真幸,
小林康夫
「自分に適性があれば、このくらいの冊数(1,000冊)に恐れることはありません。楽しんで読んでいるうちに、気がつけば、そのくらいとっくに読んでいる、という状況になります。逆に言うと、その冊数に達するのがとても苦痛だ、という時には、そのジャンルに適性がないんですね。」 「本にとって中核的な主張であるというところと、自分にとって重要だというところは、必ずしも一致しないですよね。」 「それは本当に一致しないね。」 「表面の論理とは異なる、表面からわずかちょっと下に隠れているツボの経絡的なネットワークみたいなものを触覚的につかめれば、たくさんノートをとらないでも読んでいけるんじゃないか、と思うんです。」 「一番難しいのは、内容というよりも、その本の著者が何に引っかかって、ものを考え始めているのか、その点にピンとくることですね。」 「わざわざ入門書を書く人というのは、その主題や対象となっている元の著者のどこかに感動しているわけですよね。その感動がうまく伝わると非常にいい入門書になることがある。」 「解説するより「ここがおもしろい」というポイント、そしてその人が感動したことが伝わってくると、「ああ、感動できるものなんだ」という手がかりがつかめる。人の感動を手がかりにして自分も入っていけるということはあると思うな。」 「精読というのは(…)読み終わった時に「その人以上にその人になっているんじゃないか」という気分になるということですよね。」 (第二章より抜粋)
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