
単独派
@VvV0699
2025年8月3日

鼻に挟み撃ち
いとうせいこう
読み終わった
好き好き大好き超愛してる
『今井さん』
音を聴く時、その音以外は本当に聴いていないのか。その音はその音でしかないのか。今井さんに提出した文字起こしの中に含まれる、記録されていない声は存在しないと言えるのか。
『私が描いた人は』
アウフヘーベン
『鼻に挟み撃ち』
ゴーゴリ『鼻』×後藤明生『挟み撃ち』(ゴーゴリ『外套』を下敷きとした)×いとうせいこう
聖橋口で演説をするマスクの男は、鼻をなくしたいとうせいこうで、その演説を衝立を挟んで聞いていた男は、ある朝突然いとうせいこう(?)の鼻になった後藤明生だった。
私小説的な部分もありながら、ポストモダン小説で、政治小説でもある。
小説を書くとはどういうことか、悩む人の背中をさすってくれるような優しさもある。
かなりの傑作。
『フラッシュ』は未読
