
絹
@indigo_mtm
2025年8月3日

変身
フランツ・カフカ
読んでる
読み終わった
久しぶりに読んだけどやっぱりキツい。
当時はグレゴールが亡くなった後の家族がすっかり幸福に向かうように思えてそれが苦しかったけど、改めて読むと、グレゴールの遺体を勝手に処分した女中に怒りを感じていたり、この家族なりに悲しみと弔いの気持ちを持っていたんだなとわかった
けれど一度でもグレゴールを振り捨てないといけないと決意したことは確かで、そのこと自体は仕方ないと思ってしまう自分も苦しい
自分はアル中の家族との同居に疲れ、当事者を一人置いて家を出た経験がある
定期的に見舞ってはいたけれど、当事者はその後孤独死した
そのことに何度も何度も思いを馳せて、どうすればよかったのか今だに考え続けてしまう
自分はグレゴールの気持ちもザムザ家三人の気持ちも自分ごとのように深く苦しく共感できてしまうから、この作品は自分にとって一生重い意味を持つ作品なんだろうなと感じる