5月
@yacchi5
2025年8月5日

ババヤガの夜
王谷晶
読み終わった
フェミニストでも全然ないけど、女でいることで被った不利益なんてありすぎるほどあるから、依子が暴力に対して暴力で向かっていく様に、自分がこれまで被ってきた不利益から来るどす黒い感情が成仏していくような感覚になった。
ミステリーは読み慣れておらず、なにも察することなく読み進めることができたせいか、なんて美しいラストなんだろうと、しばらく呆然とした。
でもすぐさま読み返したくなって、またページをめくった。
作者の王谷晶さんもインタビューで話されていたけど、「名前のつけられない関係性」のいうのはこれからもっと重要になってくるような気がした。
凪良ゆうさんの作品にも通じるものがあるな、と思う。

