
Ayako
@aya_rb
2025年8月5日

酒を主食とする人々
高野秀行
読み終わった
期待を裏切らない面白さ。
高野さんは、他者へのリスペクトに溢れた人だなあと思う。
未知の文化に暮らす人へのリスペクト、自分をそこまで連れて行ってくれる人へのリスペクト、その文化についてこれまで調べたり研究した人へのリスペクト、などなど。
だから抱腹絶倒するほど面白いのに、文化を知る機会としてもとても深くて、楽しい学術書、みたいな面もある。
どの本を読んでも、訪れた後の現地の人々との交流が続いているのがうかがえて、今回はアルマズの未来が明るいものになればいいな、と心から思った。賢くて気の回る、いろんなことができそうなアルマズが、女の子であるがゆえに可能性が狭められていることに高野さんが心を砕いてくれていることが嬉しい。
ただ得難い体験して終わり、ではなくて、人と出会うことはその人の人生の一端に関わることでもある、という責任感みたいなものを自然に持っているような。
それは深読みしすぎかな? でも、そんな気持ちになる探検記、ただの探検記ではないのです。







